『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識』発売記念イベント

最新仕様から読み解く
HTML5の“いま”と“なぜ”

酒井優

概要

2014年に勧告予定のHTML5

現在は勧告候補の段階ではありますが
既に新規に作られるWebサイトは
HTML5が前提になっています

セッションの流れ

  1. 自己紹介
  2. HTML5 勧告候補の歩み
  3. 新要素のおさらい
  4. ポリフィルとフォールバック
  5. セマンティックな要素
  6. デザインとディレクションとHTML5
  7. まとめ

自己紹介

酒井優

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HTML5が大好きです

コミュニティ活動

モットー

HTML5 勧告候補の歩み

HTML5は現在勧告候補

勧告 W3Cから「この技術は十分に試験的な運用がなされ、
もう問題なく使えますよ」と広く勧められる段階

勧告候補 勧告に向けて運用・テストを行っている段階

Webの開発者はみんなで使いながら
デバッグを行っている様な感じです

勧告候補の間にあった変更

追加された要素削除された要素
dialoghgroup
datacommand
mainmenu
rb
rtc
template

その他微妙な解釈が変わったりしてわりと安定していない

新要素のおさらい

dialog要素

ダイアログボックス等を表す要素

<dialog open>これはダイアログボックスです</dialog>

data要素

マシンリーダブルなデータが設定されたコンテンツを表す

金<data itemprop="price" value="10000">一萬</data>円也

main要素

文書のメインコンテンツであることを表す要素

<body>
<header>ヘッダー情報</header>
<nav>ナビゲーション</nav>
<main>
<section>
<h1>メインコンテンツ</h1>
<p>内容</p>
</section>
</main>
<aside>付属コンテンツ</aside>
<footer>フッター情報</footer>
</body>

ruby関連要素

文章にふりがなや注釈を添えるルビを表す要素群

これまで

<ruby>僕<rp>(</rp><rt>ぼく</rt><rp>)</rp></ruby>らの<ruby>地球<rp>(</rp><rt>ほし</rt><rp>)</rp></ruby>

これから

<ruby><rb>僕</rb><rp>(</rp><rt>ぼく</rt><rp>)</rp></ruby>らの<ruby><rb>地</rb><rb>球</rb><rp>(</rp><rtc><rt>ほ</rt><rt>し</rt></rtc><rp>・</rp><rtc><rt>ち</rt><rt>きゅう</rt></rtc><rp>)</rp></ruby>

template要素

文書内におけるスクリプトで繰り返し使われる
コンテンツを表す

<table>
 <thead>
<tr>
 <th>Data1 <th>Data2 <th>Data3 <th>Data4
 <tbody>
<template id="row">
 <tr><td><td><td><td>
</template>
</table>

その他

ポリフィルとフォールバック

details要素とsummary要素

トピックとその詳細を表す

Webkit・blink系ブラウザは対応(Androidは4.0から)

ポリフィル

dialog要素

Chrome Canaryでしか動かない…

ポリフィル

dialog element demo

セマンティックな要素

XHTMLまでコンテンツの大枠を示すものがdivしかなかった

HTML5では
コンテンツの意味的な分割をsectionで行い
articleで投稿
navでナビゲーション
asideで関連性の薄いコンテンツ
mainで主要なコンテンツ
headerとfooterがそれぞれヘッダー、フッター情報を表す

figureで補足的なコンテンツを
blockquoteが引用ブロックを
pが段落を
その他のブロックやレイアウトの為にdivが使われる
これに加えて
テーブルモデルとフォームコントロール要素
各種のリストでほとんどのコンテンツを表現する

大まかにコンテンツの役割を判断できる

テキストに装飾をする場合も意味があって装飾する

class名よりも普遍的な意図が表れる

Webサイトはアプリケーション化している
表現できないものはカスタム要素で

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
<p>【ブログ書きました】広大なWeb技術における地図のような本 — 現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 - WEBCRE8.jp - 
<a href="http://t.co/OpCBemsZAA">http://t.co/OpCBemsZAA</a>
</p>
— ウェブクリ8 (@webcre8) 
<a href="https://twitter.com/webcre8/statuses/436333377457618944">2014, 2月 20</a></blockquote>
<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

HTML5 Extension

デザインとディレクションとHTML5

現場のプロが教えるWeb制作の最新常識

読者層

レイアウトではなく、役割、コンテンツを
ベースに要素が決定できる

マークアップは意味付け

コンテンツのコンテキストを理解していなければ
マークアップは出来ない

コンテンツをマークアップ言語という
コードにどの段階で落とし込むか

ディレクターやデザイナーにとってのコンテンツの整理が
HTMLをベースにするとやりやすくなるのではないか

まとめ

HTML5はコンテキストを大事にする技術

ただワイヤーを引くだけでなく
ただレイアウトするだけでなく
ただコードを書くだけでなく

デザイナーもディレクターもエンジニアも
コンテキストを意識することが大事

何のためにそのコンテンツを作るのか
HTML5からマークアップに向き合おう

ご清聴ありがとうございました