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[HTML5]結局108つに戻るHTML5(またはdata要素について)

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2013年08月08日
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HTML5 Web制作解説

昨日HTML5の仕様が更新され、ブログ記事でmenu要素とcommand要素の削除を知ったのですが…その影でしれっとdata要素も追加されてました。えーこれってもしかして…

HTML5の仕様が更新されました

今日たまたまTwitterを見ていて、共有されていたWWW WATCHの記事を読みました。

HTML5 勧告候補が更新、menu / command 要素などが削除 | WWW WATCH

8月6日付けの更新でcommand要素とmenu要素がなくなるようですね。

私は以前からHTML5の要素の総数は108つという意味深な数であるということがすごく気になっていて、「これはなんか意味があるのでは」とかネタ的に盛り上がってたりしたんですけど。

こうして仕様上の要素の数に一喜一憂し…そして実際は別段意味があるわけもなく、今回の変更も正直「へー、menu要素とcommand要素がなくなるんだ」くらいの感想しかなかったんですが(飽きてた)。

で、そういうことについて「107になっちゃうなー、あれ、もしかしてmenuitem要素が次の更新で追加されたら108に戻るんじゃね？そういうことなんじゃね？」という気になってきてだんだん気になってきて。

再び要素の数を数えてみる

正直以前もWWW WATCHの記事を読むまでdialog要素の追加に気づかなかった経験もあり、しれっと追加されてたりするパターンがあるので、試しにまた全部数えてみることにしました。

すると。

HTML5(W3C Candidate Recommendation 17 December 2012)

HTML5(W3C Candidate Recommendation 6 August 2013)

要素の数は2012年12月時点で109だったものが今回の更新で108に。comannd要素とmenu要素が削除された代わりにdata要素が追加されています。あはは！やっぱり108が好きなんだね！それでしかない。W3Cの中に108にしたい分子がいて調整してるんじゃないかレベル。

data要素とは

data要素は別に急に出てきたわけでもなく、既にHTML 5.1 Nightlyには含まれていたもので、WHATWG版のHTML Standardにはもっと前から含まれていました。

data要素：HTML5.1各要素別メモ

data要素の意味を簡単に訳すると「value属性に機械が読める形式のものが入ったコンテンツを表す」となるかと思います。つまり、マシンリーダブルな要素全般に使えることになり、元々表すはずだった時間や数字はおろか、もっと広い用途に使える気がします。時間はtime要素でマークアップするのでそれ以外ですね。

data要素については以前からW3CとWHATWGの動向を追っていた人は、時間についてのマークアップをW3Cがtime要素、WHATWGはdata要素を使おうとしていたこと、結局time要素が残り(W3Cの方からは存在ごとなくなった)、WHATWGのHTML Standardにのみdata要素が残ったこと等、いわくつきの要素であることを覚えているでしょう。

HTML5.1には恐らく時間をマークアップする目的以外の数値データをマークアップする為に使うのはいいじゃんって感じで追加されていたのかなーとは思いますけど(その辺追ってなかった)…。

マシンリーダブルというとMicrodata等の構造化データのことを思い出しますけど、それとは併用される要素のようで、一本化するための要素ではないです。うーん。紛らわしい要素ですね。カスタムデータ属性(data-*属性)とかとも混同されそうだし。ていうかそれじゃsamp要素とかoutput要素はデータじゃないの？とか変な混同も生まれそうだし、value要素にも定型の書式があるわけではないらしいので実際は数字にしか使えないよね多分。