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HTML5の仕様が更新、at riskを断捨離(色々消えた)

この記事は約5分ぐらいで読めます

Tシャツこんな感じ
HTML5仕様の更新が流れて来たので、さーて要素の数を数える簡単なお仕事するかーと思ってたら、結構変更があったのでその報告。個人的には「ぇー」って感じです…。

HTML5の仕様が4月29日付けで更新されていたのでその内容をざっくり報告します。

at riskがスッキリ

これから仕様が変更になってなくなっちゃうかもしれないよという情報を記したat riskのセクションがかなりすっきりしてます。

The following features are at risk and may be removed due to lack of implementation.

HTML5

今までここに入ってたアウトライン・アルゴリズムやアプリケーション・キャッシュなんかの仕様(とそれを支持する人)は、まさか消えてなくなったりしないよね…?と長いことジャンプの後半に載っているマンガのように毎日震えて眠っていたわけですが、今回晴れて死神の軛から放たれる事となりました。ほっ。

scoped属性やtype=datatime等は削除

しかし、よく見るとこのat riskから外れるというのは別に恩赦というわけではなく、単に断頭台に連れていかれただけのパターンもあるようです。

  • input type=datetime
  • input type=month
  • input type=week
  • input type=datetime-local
  • style scoped
  • iframe seamless

といった属性や属性値は今回の仕様には載っていませんね。さようならscoped。もちろん今後復活する可能性はあるんでしょうけど、とりあえずHTML5からはいなくなりました。

  • input type=color
  • input type=time

この二つは無罪放免です。ここにきてat riskから外れたわけですから滅多な事では今後なくなったりはしないんじゃないですかね。時間に関しては様々な属性値がありましたが、日にちと時間に集約されたということのようです。議論の流れまでは追ってませんが…。

要素数の行方は

HTML5の要素は111だった

HTML5の要素は111だった

と以前からお読みの方はご存知だと思いますが、このブログではHTML5の要素数は108108である事を某石工組合よろしく何かの符号ではないかとまことしやかにささやき続けて来たわけです。しかしまあ、若干読者側からの飽きを感じて前回の仕様更新でrb、rtc、template要素が追加され111となったことは別にブログには書かずにおきました。そこだけはWWW WATCHさんの記事をご覧ください。

HTML5 勧告候補が更新、template 要素が追加など | WWW WATCH

で、ここまで読んで焦りを感じた私は「detailsは?summaryは??outputは???dialogは無事なの??!」という感じでざーっと要素数を数えだしました。すると…。

108になってますね…。

outputを除く他の三つはサヨナラでした。これには驚くとともにがっかりですよ…。私は普段からセミナーなんかでdetailsやdialogが如何に興味深い要素であるかを説いてきていたので、本当にがっかりです。

最新仕様から読み解くHTML5の“いま”と“なぜ”

もちろんこれらは完全消滅したわけではなく単にHTML5から外れただけなので、5.1で仕様に含まれればそれでいいんでしょうけどね。HTML5KARUTA再販の折には必ず加わっていて欲しかった要素たちでした。ナムアミダブツ!

というわけで、俄然目が離せなくなってきましたHTML5要素のin/out、108厨の皆様、お気に召しましたでしょうか。