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一人の普通のweb制作者が全国でイベントを開催したりCAMPFIRE等で資金を集めたりしたこと。

この記事は約19分ぐらいで読めます

HTML5KARUTAで遊びましょう!
最近この話題が多くて申し訳ないですが…。一昨日CAMPFIREでプロジェクトが成立したのでその報告と、これまでとこれからについて。体験談として参考になれば幸いです!

CAMPFIREで328000円が集まりました!

先日、HTML5KARUTAをCAMPFIREでのプロジェクトとして立ち上げさせて頂きました。

HTML5KARUTA カルタで遊びながらHTML5を学べる学習ゲーム

http://camp-fire.jp/projects/view/601

求めた支援の概要

このプロジェクトは支援成立目標額が300000円、支援の募集期間は33日でした。この額はCAMPFIREのプロジェクトとしてはそう大きな額ではない部類に入るものの、私個人にとっては当然大金です。

去年の12月に販売した第一版は自費で制作したものの為、大した数が作れませんでした。今回はそのとき苦しんだ、予算の少なさから来る制作個数の制限を打破するためのプロジェクト応募でした。

支援の成立

先週までは目標金額の半分までしか集まっておらず全く成立する見込みのなさそうな状態でしたが、終わってみれば最終日の前日、最終日とでその残り金額全てを皆さんからご支援頂くことが出来ました。

成立してからも、その勢いのまま支援が入り続け、最終的には支援人数述べ54人から、合計328000円もの支援を頂くことになりました。皆さん、本当にありがとうございます!!

今回個人名をブログ上で挙げることは避けさせて頂きますが、後ほど個別にお礼を言わせて頂きます。本当にありがとうございました!

HTML5KARUTAのこれまで

これまでのことを書いていきます。私の様な一介のweb制作者(正直なところ大したスキルもありません)が個人制作で何かをやるという事についてです。

webサイトを公開しました

まずHTML5の学習+カルタという遊びというアイディアを考え、webコンテンツを作ることにしました。

HTML5KARUTAはシングルページのwebコンテンツとして、2012年12月18日に公開しました。

このときは公開時15分位で@taguchiさんのIDEA*IDEAで紹介して頂き、嬉しかったとともにたぐちさんのアンテナの鋭さに驚きました。チェックしてくれてるんでしょうか…!

108のタグで覚えるHTML5カルタ『HTML5KARUTA』 | IDEA*IDEA

コンテンツの制作期間は確か1ヶ月程度です。ドメインを取ってサーバーを借りて、webコンテンツ内に採用するポピュラーな36個にタグを絞って説明を考え、どのように見せるかを考えました。スマートフォンやガラケーの対応もこの時点で考えていましたが、この辺の技術的な話題は別に書きたいと思います

企画を持って各所を回りました

webサイトだけではもったいないとの助言をいくつかもらったことから、実際のカルタの制作を考えました。そこから、どうせ作るならこのカルタを使ってイベントが出来ないかと考えました。

HTML5KARUTAは人にオススメできるほど面白く役に立つゲーム/ツールになると確信していましたが、いかんせん遊んでもらわないとその良さが伝わらないという欠点があります。

その為、まずは触れてもらう場をいくつか設けようと思いました。この話を最初に人にしたのがコワーキングスペースのマスターの人だったため、スムーズにコワーキングスペースでやるのはどうかという発想になりました。

実際に下北沢、横浜、渋谷、高円寺、大宮と関東の首都圏近郊で運営されているコワーキングスペースに伺い、イベントの感触を聞いてみました。最初にTwitterやFacebook等でアポをとりました。

他にもコワーキングスペースだけでなく、同業の企業などに声をかけ遊んでもらうなどしてウケを見ました。

全国で大会を行いました

最初はいくつか回って適切な場所を探す程度の感覚でいました。しかしそうして話しているとどうやらどのスペースの主からも反応が良く、これはどの会場でもやることが出来るのではないかと感じました。

しかしその場合色んな会場それぞれに人が集まってくれるのだろうか、また何回もやっていると飽きられないだろうかという不安が強くありました。

そこで考えたのが同時開催です。実際私もせっかくやるなら普段から仲良くさせて頂いている皆さんと遊びたかったので、それなら皆と遊べるし(この時点では一日に全会場を回るつもりでした)、頑張ろうと思ったわけです。

その後、全会場回るのは無理だと気付いたこと(まあ当たり前ですねw)、どうせなら普段Twitterで話している遠隔地の皆さんとゲームや動画で繋がりたいと考えたことから、声をかける範囲を大きくしました。会場は大阪、名古屋、北海道、福岡と、規模は更に大きくなりました。話を聞きつけ茅場町のコワーキングスペースも会場に加わりました。

新春!!HTML5KARUTA大会、全国規模に。参加を迷ってるあなたに! #HTML5KARUTA - WEBCRE8.jp

http://webcre8.jp/create/event-html5-karuta.html

この全国でやる同時開催ということには、なんだかすごそう感を出すことによって、参加したい気持ちになってもらおうという目論見もありました。

そして、各会場に着物で来たら割引という着物割引を設け、年始のお祭りイベントという雰囲気を強くしました。これはHTML5のイベントというぱっと見のとっつきにくさを払拭しつつ、「お祭りだから参加してやるか」と思ってもらう事が狙いでした。着物の参加者が多すぎてかなり予算を割かれたのは嬉しい誤算でした…w

私自身イベント事を行うのは初で、各地の皆さんには配信や進行などで大きく手間を取らせご迷惑をおかけしたとは思いますが…実に全国7都道府県11会場に約150人の人に参加して頂き、全体としては成功だったと言えるのではないかと思っています。その節はありがとうございました…。

また、各地でイベントの話を聞きつけ司会を買って出てくれた人も多くいました。やはりここでも普段からTwitterで繋がっていた人を誘ったり、そういう人に適任者を紹介して頂いたりしました

こうした協力者たちがいなければここまでの規模でイベントを行う事は出来なかったでしょうし、Twitterがなければここまでの繋がりや連携は生まれていないと思います。

ちなみに、その後もカルタイベントのお誘いはいくつも頂いております。

カルタの販売

そしてその3日後、1月9日にカルタの販売をスタートしました。webでの販売ページ作成には新進気鋭のECサイト作成サービスBASEを使いました

これは、商品の良さを訴求する相手が殆どweb制作者であることから、ソーシャルでの話題性が強いサービスを選びたかったからです。出店数で言えば競合のStores.jpの方が多いそうですね。

カルタの現品はイベントでも販売しましたが、その時の売れ行きは全会場合わせて15箱程度でした。実際に来て遊んだ人はまあ、満足しちゃいますよね。欲しかった人は結構大会に勝ち残って賞品でゲットしたりもしていたみたいですねw

webサイトの購入ページでは4~50箱程度は売れたと記憶しています。半分以上が初・中・上級のセット購入でした。

その他には光栄なことにCSS Nite、HTML5とか勉強会等の大規模なイベントにお招き頂き、その会場等で私が手売りで30箱ほど販売しています。特にCSS Niteでの反応が大きく、10分で12箱くらいが即座に売れました…!

企業・個人からの資金提供

このカルタは私個人の制作であるため、どうしても予算の問題がありました。カルタは完売したものの、ギリギリの価格設定であるため殆ど利益にはなっていませんでした。これでは第二版を作ったとしても同じことの繰り返しです。私はせっかく始めたこの企画をもっと大きく、もっと早くしたいと考えました。

そこで個人的に繋がりのある人が勤めている企業に直接伺い、イベントとカルタ販売の実績をプレゼンし、支援をお願いしました。繋がりといっても、基本的にはTwitter等のソーシャルや、人づてでした。

話をした企業はいずれもこのHTML5KARUTAという企画とweb制作における学習に興味があるという意味で取り組みの方向性が近い企業であると思います。

Forkwell - エンジニアのためのポートフォリオサービス

https://forkwell.com/

Forkwellにはこのカルタの第一版の制作時点でご支援を頂きました。

PHP, HTML5, UI/UXのアプリ開発 | アシアル株式会社

http://www.asial.co.jp/

CodeIQ|ITエンジニアのための実務スキル評価サービス

https://codeiq.jp/

プライム・ストラテジー株式会社

http://www.prime-strategy.co.jp/

プライム・ストラテジー株式会社には一昨日、メインスポンサーのうちの一社になって頂くことになりました。ありがとうございます!

こうした企業の支援に対して、私の方でもコンテンツや活動としての協力を継続的に行わせて頂こうと思っています。

CAMPFIREでのプロジェクトの成功

作成当初は自費で行い、次に企業や協力者個人の支援を受け、更に最初から考えてはいたCAMPFIREを使った支援の募集も行ってみました。

ここでのプロジェクト応募を最初は見送っていたのはやはりそうした援助をたくさんの人がしてくれるという気がしなかったこと…つまりまだ早いと思っていたからです。

今回の挑戦も機は熟したと考えたわけでもなく、支援を受けられる程支援してくれる人がいるのか、現時点での自分のコンテンツの魅力を確かめたいという気持ちがありました。

HTML5KARUTAのその後(イベントとかスポンサーとかCAMPFIREとか) #HTML5KARUTA - WEBCRE8.jp

http://webcre8.jp/create/html5karuta-event-2013.html

途中まではあまり支援のペースが良くなく、正直なところ諦め半分でした。諦めというのはネガティブな気持ちもあるのですがちょっと違います。

「支援のペースが良くない」と言ってしまうのはプロジェクト側から見ればそうなんですが、この支援というのは、一つ一つが私のカルタで遊んでくれた人や私の努力を知っている人が、一人ひとり5000円、10000円と私のプロダクトの為に実際にお金を出そうとしてくれているということなわけです。これって、その時点で物凄く嬉しいことじゃないですか。

伝わらなかったり共感は出来ないかもしれませんが、めちゃ嬉しいんです。

しかも、私はCAMPFIREの勝手が分かっておらず、支援に対するリターンの配分も微妙な感じに設定していました。よほど支援したくなければちょっと支援は出来ないのでは…と後から気付きました。

イベントやプロダクトが目の前にある状態で、これが欲しい、参加したいと思って買ってもらえるのもまあ嬉しいです。当然。

ですが、「作ります」「頑張ってます」というだけの時点でお金を出してもらうという事はもの凄いことです。きれいごとではなく、実際にこちらに利益があるか支援がいくらかということでなく、その支援したいからとお金を出そうとしてくれているという事自体が本当に嬉しいわけです。だから、もう気持ちはわかりました、それだけで十分ですと言いたくなったし、思っていました。

それに、知らない人が急にこんな大金を出してくれる可能性はほとんどないわけで、であるとすればこの状況で「達成させてください!」と呼びかけるのは、知り合いや友人に向けて直接「大金を出してください」と言っているのとぶっちゃけあまり変わらないわけです。

しかし、上手くいかなければまあそれはそれで支援してくれた人が「あーあ」と思いますよね。それに既にお金を出してくれている企業の見込みにも傷をつける可能性があるとその後思い直しました(ちょっと人に言われました)。やはり、最後まで最善を尽くして宣伝しようと考えました。

結果として、前日と当日で残りの支援が果たされました。実際は知っている人にも、知らない人にも、多額の協力を頂きました。これで、もっと良いものを、もっとたくさん作りたいと思います

HTML5KARUTAのこれから

今後このカルタを使ったイベントはドンドン行っていきたいと思います。カルタをお持ちの方は独自にイベントを行って頂いても構いません。

HTML5KARUTAのバージョンアップ

第二版で予定しているバージョンアップは以下の通りです。

  • 第一版で見つかった間違いなどを修正
  • 箱を特注する
  • 紙の厚さを若干増やす
  • 札をなくした時のブランク札を用意する

といったことです。dialogを封入するかはまだ検討中です、すみません><

HTML5KARUTA第三版・英語版の制作予定

その後、売り上げと支援金を使い第三版を制作します。また、英語版の作成も検討します

アプリ等の展開

HTML5KARUTAに支援を頂きましたアシアル株式会社からリリースされているMonacaというサービスを使い、読み上げアプリを制作する予定です。

Monaca - HTML5モバイルアプリ開発プラットフォーム

http://monaca.mobi/?lang=ja

他にもアイディアは出ているので何かしらの形でお目にかかれるかもしれません。

CSS3カルタ…?

これはまだ何とも言えません。遊んだ人にはCSSも!と言われますし、遊びたい人はHTML5より多いのではないかと思います。

また、同じように他の人がこうしたカルタ型学習ツールを作成されることも多いに推奨します。JavaScriptでもPHPでもWordPressでも、制作されるようであれば一度ご相談ください

イベント

これからも各所でHTML5KARUTAのイベントを行っていこうと思います。場所はやはりコワーキングスペースですかね。

また私が企業に持って行って説明などをするような活動の依頼も受けたいと思います。もちろん私が読むよりもっと詳しい人が読んだ方がより勉強になるでしょう。新卒採用者とのレクリエーションなどにもいかがでしょうか。

更に、今年の年末にも上手くいけば皆さんに面白いと思ってもらえるようなイベントを用意する事が出来るかもしれません。これは本当に、上手くいけばの話ですが…。

最後に

今回は私がどのようにしてHTML5KARUTAで遊ぶという事を全国規模のイベントにまで膨らませたり、CAMPFIREでのプロジェクトを成功させてもらってきたかの経緯を書きました。

タイトルに一人で、とはありますが、もちろんここに書ききれない程の人たちの助力があって、この企画はここまで来ています(繰り返しになるので今回名前を挙げるのは割愛しますが、HTML5KARUTAのページに関係者や各コワーキングスペースのマスターが紹介されているので、チェックしてみてください)。面白いと思う事にはいくらでも協力するという考え方は、本当にクリエイターならではだなと思います

私がやってきたことはご覧の通り技術が必要というようなことはあまりなく、ひたすら自分で面白いと思うものを作って売り込み、それを必要と思ってくれる人の所へ持って行くという事を繰り返しただけだと思います。あ、もちろん思い込みだけではなくある程度人の印象を見つつ、です。

私は残念ながら技術も高くなく、目新しさやアイディアによるアプローチをしています。ただそれは仕方なくという事ではなく、むしろ私にとって非常に楽しい取り組みです。

CAMPFIREについては、それによって結果的にこれほど応援をしてもらえるとは全く考えていませんでした。ですが思えば今までも、私はお金による支援ではなくても、ブログでの情報共有であったり、Twitterでの助言であったり、実際に会ってアドバイスを受けたり、自然な形での人からの協力を受けてきていたのだなと思いました。

そしてもしかしたら、私のこれまでやってきたことも他の人に良い影響を与えたり、楽しいと思ってもらえたり、助けることが出来ていたのかもしれません。

これを結果と考え、これからも色んな人に感謝されたり楽しんでもらえるような活動を続けていきたいと思います。私はまだまだ経験の浅い私ペーペーのweb制作者ですから、webで知り合う人たちは殆どが先輩です。彼らがたくさんの手間を取って助けてくれたことと同じことをこれから業界に入ってくる人たちにしてあげる事が出来たり、ときには先輩方を直接楽しませることで、その恩返しが出来ればいいなと思います。

皆さんも、ビビらずに面白そうなことを思いついたらどんどん人に相談して、一緒に頑張ってくれる人とか探してみるといいと思います!★

いやー、かなり真面目腐った言葉を並べてしまっているかもしれませんが…本当に嬉しいのでこういう言葉しか出てきませんねw

例えば、「HTML5KARUTA、CAMPFIRE成功させてすごいね!」とか言われたとしても、それはこちら側の視点からするとカルタがすごいんではなくて、紛れもなくこれに自分のお金を出そうと思ってくれた人たちなんですよね。これもキレイごとでもなんでもなく、本当に皆さんのおかげなわけです。

HTML5KARUTAも、皆さんが支援して良かったと思えるコンテンツになるようどんどん成長させていきたいと思います!★