はてなブックマークのリニューアルについての印象とブロガーにとっての意味
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デザインの変更
はてなブックマークがリニューアルされ、ユーザーやweb制作者から色んな声が上がっていますねー。私はそれほどディープに使ってはいませんが、ブックマーク・検索・それの活用に便利なサービス5つ – WEBCRE8.jpの記事で紹介したようにソーシャルなタグ付けの支援として使ったり、アクセス流入元としてもなくてはならないサービスだと言えます。
あっさり今風に
デザインはPinterest風と言いますか、TOPページのホットエントリを除くと、記事リスト部分にMasonryっぽいレイアウトを採用しています。見た目にもこぎれいになって、なんというか私的にはMS P ゴシックからメイリオに変わった時の様な雰囲気を感じました…わかりにくいですねw
効果としてはテキストを行で見ていく上から下に向かう視線を、ページ全体に分散させることが出来ると思います。
一度に目に入る記事が増えたぶん無意識にサイトの滞在時間が上がるんじゃないかなーと思います。Pinterestと違って画像を見せたいサービスではないので、結局ちゃんと見たい人はじっくり見ることになるんですよね。
ササッと見れる人は良いと思います。で、そうなるとタイトルのインパクトと写真はやはり重要な気がしますねー。
変化に対応するサービス
そしてこのレイアウトの変更にユーザーとして対応するため、いくつかのサービスが作られています。
RSSで内容を取得できるため、こうしたリデザインサービスで対応するという方法があるんですねー。また、以下の記事は公開直前に見かけたのですが、ちょうどそう言うサービスを集めてくれています★
はてなブックマーク外部閲覧サービス7サイトまとめ | 56docブログ
コンテンツの変更
ではレイアウトではなくコンテンツ的な面での変更を挙げてみます。
- 週間、月間等のランキングの撤廃
- カテゴリ名の変更
- タイトルの文字数制限
- はてなブログ、動画、ニュースのフィーチャー
- アルゴリズムの変更
こういった変化が特に目立ちます。ランキングがなくなったのは驚きましたねー。他にもIT・コンピュータカテゴリーはテクノロジーになったりと細かい修正もあります。
記事タイトルの最大表示文字数は、今までが32文字までだったのがベスト10で48文字、通常表示が37文字までになっていますね。
アルゴリズムは、まだ詳しいことがわかっていないです。以前よりも少ないブックマーク数でホットエントリ入りしたり、入ってもすぐに消えているような印象を受けています。
情報ツールとしての変化
さてこうした変化によってはてなブックマークを使って情報収集していた人の利用の仕方にはどういう変化が起きるのでしょうか。
様々なブログに接する機会が増える
滞在時間が長くなり、今まで注目エントリーに上がってこなかった記事が上がってくるようになれば、より多くの記事がはてブを経由して多くの人の目に触れることになるかと思います。
はてブをチェックする回数が増える
入れ替わりが激しいという事は、元々頻繁にはてブを覗いていた人は情報がたくさん入ってくるようになりますが、たまにしか見ていない人はそれなりに人気のあったエントリーも見落とす可能性が高くなります。その辺は外部サービスやマイホットエントリで補う事になるのでしょうか。
アクセス流入元としての変化
記事の爆発力が落ちる
せっかくヒットしてもすぐに人気エントリから消えてしまう様になっているのであれば、以前のように大きな流入は望めなくなります。これにより実際に1月以降、最近の上位ブックマーク記事のブクマ数平均が下がっているように感じています。1はてブ辺りの価値が上がっているような感じ…w もう4000ブクマとか出ないんじゃないでしょーか。
再ヒットの機会が増える
昨晩書いた記事、[HTML5 入門]迷わない!セマンティックな会話文のマークアップ例 – WEBCRE8.jpが次の日に人気エントリー入りするということがありました。今までは1日経ってから人気エントリー入りするのはよほどブックマークの付いた記事でないとなかったので、この再ヒットを判断するアルゴリズムも多少緩くなっているのではないでしょうか。
まとめ
まとめとしては、
- はてブでのヒットを狙う労力対効果は下がっている
- タイトルの付け方はそこまでシビアでもなくなった
- 一点集中より各記事のクオリティを上げる方が良い
- はてブと関係なくRSS登録者の獲得を頑張りたい
と言う感じで、まあおなじみの「はてブに頼らないで検索とRSSで頑張りましょう」というような結論になりますかねーw
この変更が前から問題視されているはてブスパムの様なことへの対策になるのかちょっとまだわからないですけど…。
はてなブックマークというサービスのカタパルト的な特性は弱めて、広く色んな記事に触れてもらいつつ(スパム行為の効果、というか利益も下がるのでは)、サイトの滞在時間を高める為の変更なんだろうなと感じています。
サービスの在り方としても、「多くの人間に選ばれた有益な情報を得るサイト」から「多数の記事をザッピングして欲しい情報を探しに行くサイト」というように変化しているのかも知れません。
それによってユーザーの使い方は変化していくとは思いますが、Gunosyやマイホットエントリの様なもっと特化した情報収集の手段と上手く住み分けがされていくような気もします。現時点ではどの程度狙った結果が出ているのかは分かりませんけどね。