[ゲーム]暇つぶしゲーム「A Dark Room」がウィザードリィぽくてオススメ
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- 2013年07月02日
- 使う
- HTML5 Javascript ゲーム 暇つぶし
A Dark Room
http://adarkroom.doublespeakgames.com/
A Dark Room。このゲームがすっごいイケてるなと思ったので紹介します。超暇つぶしになると思うし、広めたいレベル。
A Dark Room の概要
ゲームを進めるうちに様子が変わってくるので「これはどういうゲームです」と言いにくいんですが、軽く説明するとこのゲームは何もないところから新たな発見をしていくアドベンチャー&シミュレーションゲームって感じになると思います。
手探りで進めていく感じが楽しかったので、ここまで聞いて「面白そう」と思える人はこの先を読まずに遊んでみた方がいいかもしれません。適性としてはゲーム Wizardry が好きな人、昔のパラメーターとにらめっこすることのみでゲームが進んでいくものが楽しめる人向けです。
また、全編英語ですけど簡単な英語しか出てこないので辞書を見ながらでも遊べます。ある意味軽い英語の勉強にも良いような気がしますねー。それと、私自身は英語できないので括弧内の訳は適当です。
では中盤までのネタバレを含む解説をしていきます。あまりにもわかりそうにない人はこの記事をチュートリアルみたいに使ってもいいかもしれません★
A Dark Room 序盤
URL を叩いて最初の画面ではほとんど何にもない。
出来ることはシェアとリスタートと、 light fire (明りをつける)のみ。これを見ると Crimson Room とかそういう感じのゲームかな?と思うわけですけど、中盤までずっとこんな感じです。
上の A Dark Room (暗い部屋) というのは現在の場所です。 light fire すると場所の名前が Firelit Room (明るい部屋) になります。
まさかのリアルタイム
何か行動すると、ボタンにはゲージのようなものが表示されます。これはその行動の効果の時間ではなく、次に同じことを行うまでのインターバルです。
そして、左側には放っておくとどんどんメッセージが出ます。部屋が寒いとか火が消えてるとか言ってますけど死ぬわけではなさそう。
このメッセージは放っておくとどんどん出てきますけど、これが読めなくてもさほどゲームには影響ないです。でも読めるとなんだか情景がイメージ出来たりして、想像が掻き立てられます。
ノイズ
たまにポップアップが出ますが、これを Noises (騒音といった意味ですけど、起きる出来事的には「やっかいごと」という意味で受け取るのがいい気がする、たまに役立つこともあるけど大体いらない)といいます。ノイズによってはたまに獣に襲われて村人が減ります。でも基本勝手に補充されていきます。
外で不審な音がした、とか旅人が施しを求めてきたとかそういう感じです。あまり重要なことは起きません。ゲーム内時間が停まってそうな演出ですけど、しっかり時間は経過します。メッセージは進まないかも。
外に出て木材を拾う
明りをともすことでここが窓やドアの付いた部屋であることがわかります。
ちなみにこうしている間もメッセージ欄では「外から旅人が入ってきた」とか「彼女は理解できない言葉でぶつぶつ言いながら震えている」とかそういうことがどんどん展開されているんですけど、特にゲームに影響はありませんw
更に放っておくと部屋の外には暗い森が広がっていることもわかり、木材が尽きてきたという事で外に取りに行くことができるようになります。
ここで持ち物の概念が出てきます。ていうか、本当に出てくるまで「あ、そういう概念あったんだ」みたいな感じで要素が増えていくのが面白いです。
A firelit Room の隣に A Silent Forest が出現、押すと外に移動します。
現在地は下線で表現され、この2場面目では gather wood で木材が集めることができます。元の小屋に戻ると、持ち物の wood が増えています。
木材でものが作れる
そしてある程度木材が増えると今度はそれを使って trap (罠)、 cart (台車)、 hut (小屋)等が作れるようになります。
小屋が作れるようになると更に出来ることが増えます。ていうかなんかスケールがでかくなってきた。ここは一体どこなんだよw
A Dark Room 序盤 2
何か行動をする場合、それに対するコストがツールチップのように表示されます。
小屋を作ると、今度は森の代わりに作った小屋に行けるようになります。
村を作る
小屋での持ちもの欄に当たるところにはvillage (村)と表示されます。
なるほど、更にスケールが大きくなるのかという事がわかります。
罠や小屋等は同じものを二度目に作る方が材料を多く必要としますが、基本的にどんどん作っていけるので小屋も増えます。そして小屋には勝手に人が集まってきます。一つの小屋辺り4人まで。そして住み着いた村人は何らかの役割につきます。
この辺りでようやくこのゲームが村を作るゲームだということがわかります。
村人の仕事の割り振り
最初村人には gatherer (採集者)の仕事しか与えられません。これが多ければ多いほど材木を勝手に拾ってきますし、 gather wood の効果が大きくなるのでとりあえず hut を増やしていきましょう。
lodge を建てると hunter と trapper の役割が選べるようになるので、これで獲物を引っ掛け、どんどん皮と肉を集めていきます。
役割によっては材料を消費するので、その時作りたいものに応じて振り分けを考えます。
A Dark Room 中盤
さて中盤です。ここまで来ると、ほとんどの建造物が建っていると思います。でも更にこのゲームは変わるんです…。
更なる冒険へ
trading post の売り物に compass というものがありますが、これを買うと冒険が始まります。今までのように罠を仕掛けて獲物を回収するだけではなく、武器と燻製肉を持って獣を狩りに行くわけです。
新しく A Dusty Path という場所が追加されるので、持ち物を決めて旅に行きます。
持ち物は workshop で作れますから、今ある材料を片っ端から使って持ち物を持たせましょう。
その際フィールドを歩くのに必要な water を入れる為の waterskin や 戦闘での体力回復に cured meat が必要になります。持ち帰れるアイテムを拾う事もあるのでちょっと持ちモノに空きを作ってもいいかも。すぐ使うけど。
戦闘も当然のようにアクティブタイムバトルです。ボーっとしてたら死にます。
あと、水や肉があるいている途中でなくなるとあっさり死んでその時の持ちものをなくすので、本当に近くしか歩けません。
ここで探検して手に入れた素材で更に新しい武器が作れたりします。文字情報だけなのに、洞窟で今まで見たことのないアイテムを拾った時の興奮は、少数派なんだろうなーと思いました。
各コマンドやアイテムの解説
序盤で現れるいくつかの要素を表にしてみます。
build
build (建造) に並んでいるものはゲーム中で手に入れられる素材で製作出来ます。
名称 | 訳 | 効果 | コスト |
---|---|---|---|
trap | 罠 | コマンド check trap の追加 | Wood 10+ |
cart | 台車 | 獲得アイテムの増加 | Wood 30 |
hut | 小屋 | 村人を4人集められる | Wood 100+ |
lodge | ロッジ | 役割 hunter、 trapper の追加 | Wood 200 fur 50 |
trading post | 交易所 | メニュー buy の追加 | Wood 400 fur 100 |
tannery | 皮なめし工場 | 役割 tanner の追加 | Wood 500 fur 50 |
smokehouse | 燻製場 | 役割 charcutier の追加 | Wood 600 fur 50 |
workshop | 工房 | メニュー craft の追加 | Wood 800 leather 100 scale 10 |
stores
stores (倉庫)は拠点になっていて、ここにほとんどの材料が運ばれます。主人公は倉庫住まいっぽいですね。
名称 | 訳 | 効果 | 消費コマンド |
---|---|---|---|
bait | エサ | 罠にエサを付けられる | check traps |
close | 布 | 素材 | craft |
cured meat | 燻製肉 | 体力の回復 | embark |
fur | 毛皮 | 素材 | build craft 役割 |
leather | なめし皮 | 素材 | build craft 役割 |
meat | 肉 | 素材 | build craft 役割 |
scales | ウロコ | 素材 | build craft 役割 |
teeth | 歯 | 素材 | build craft 役割 |
wood | 木材 | 素材 | build craft 役割 |
役割
ゲーム内での呼称がないので便宜上役割と呼びます。これは村人に何をさせるかですね。
名称 | 訳 | 1人当たり10秒につきの仕事 |
---|---|---|
gatherer | 採集者 | +1 wood |
charcutier | 加工食品屋 | -5 meat and -5 wood → +1 cured meat |
hunter | 狩人 | +0.5 fur and +0.5 meat |
tanner | 皮なめし職人 | -5 fur → +1 leather |
trapper | 罠師 | -1 meat → +1 bait |
中盤までのコツ
さて、よく考えたらもうスクショとかあんまり意味ないのでテキストにしますけど。気付いたコツとか書いておきます。
- hut は建てられるだけ建てる
- fur と meat が欲しいので lodge を建てる
- hunter を作りまくる
- Noise はほとんどノイズだから無視
- ただ、見返りを大きく求めてくる老人は戦闘力を強くしてくれたりする
- leather、 scales、 teeth はランダムドロップなのでもったいないけど buy で買う
- 役割が一通りそろったら
- gatherer と hunter を多めにして放置するとラク
そんな感じでそこまでいったら外の世界に出て、冒険を楽しみましょう!
あ、あとこのゲームは HTML5 と JavaScript で出来ているんですが、GitHubとかに上げてるかなーと思ったんですが多分なさげです。
ソース見るのは禁止です。見ると結構ヤバいことに気付きます。 ship.js とか world.js とか…。
終わりに
見た目はすごくタンパクなゲームですけど、かなり作り込まれていて思います。
中盤とまで書いて終わってますけど、先が長そうなのでこの辺で止めておきます。
もし流行ったらもっと先まで書いてみたいかなーとか思います。まあ流行んないでしょうけどねw
全編通してテキストしか表示されない、放っておいても材料が貯まっていくという事で、何かの合間にやるのは最適なゲームだなーと思いました。しかも Cookie か何かでゲームデータが管理されているので、もし仕事中とかにやっちゃうと仕事中にしかできないとか困ったことになりますw
個人的に何人かで集まって、ヨーイドンで30分の間にどこまで成長させられるかとか、誰が一番早く Dusty Path に到達するかとか、そんなルールでタイムアタック的にやると超面白いと思うんですけど…。
我こそはって人がいたら、まず流行らせましょう。そして皆で遊びましょう★(私はすぐ飽きるかもですけど)