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デザイン制作のためのプロジェクト管理Webサービス「Brushup」

この記事は約9分ぐらいで読めます


デザインチーム向けのクラウド型プロジェクト管理ツール「Brushup」というサービスが昨日リリースされたのでとりあえずひととおり触ってみました。

久しぶりにWebサービスを紹介します。

Brushupはフェンリル株式会社が運営するデザインチーム向けのクラウド型プロジェクト管理ツールです。Webサービスなのでインストールは必要なく、簡単に登録できます。

Brushupの特徴

プロジェクト管理ツール「Brushup」

プロジェクト管理ツール「Brushup」

Brushupが謳っているのはデザイナー向けということですが、そういう意味でのサービスの特徴は大きく分けて以下のような感じです。

  • アートワーク自体をタスクのように扱って履歴を管理する
  • デザインカンプなどの大容量データの管理ができる
  • ダウンロードせずにファイルを確認、自動変換もできる
  • サービス上のエディターでデザインに図や文字を書き込む
デザイン作業に関する管理の煩わしさを解消するための機能が充実

デザイン作業に関する管理の煩わしさを解消するための機能が充実

トップページと機能の解説ページでもっと色々書いていますが、他にも基本的なプロジェクト管理の機能としてプロジェクトの全体的な進行具合を表すガントチャートやタスクの進捗ステータスなどが設定できたり、それぞれにコメントがつけられたりします。

登録して試してみる

とりあえず、現在はリリースキャンペーンとしてフリーアカウントの容量が増えているそうです!…とはいえ6月末に期間が終了し、それ以降超過分がある限りアップできなくなるそうなのでおまけと考えた方が良さそうですね。フリーアカウント自体は現時点ではずっと使えるみたいです。

その他は現時点ではエンタープライズ版しか選べないですし、フリーで登録してみます。

アカウントごとにサブドメインが発行される

アカウントごとにサブドメインが発行される

組織の名前などでアカウントを作り、サブドメインをもらいます。送られてきたメールからログインし、パスワードを設定し直しましょう。

初期画面

初期画面

左上の管理者メニューは管理画面自体の設定など、右上は左からアサインされたプロジェクト、コメント、アカウント自体の設定です。アカウントって言葉が他でも使われるのでちょっとわかりにくいかも。

Step1にユーザーの登録、Step2にプロジェクトをはじめるとありますが、一緒にやるひとがいないのでとりあえずプロジェクトを作ってみましょう。あ、自分は最初からいます。

プロジェクトの作成

プロジェクトの作成

まず作成することになっているワークスペースというのは、企業だったり組織だったり、同じメンバーやプロジェクトを共有するグループのことです。利用料金のところに書いてあった1ワークスペースというのはこれのことですね。つまり、フリーアカウントでも複数のプロジェクトを管理することができます。…とはいえ、容量的には複数のプロジェクトをそのまま置いておくのはキツそうですけどね。

管理画面

管理画面

メンバーごとに権限やアサインするプロジェクトを設定

メンバーごとに権限やアサインするプロジェクトを設定

管理画面に直接置かれるものはワークスペース アカウントです。ワークスペースとアカウントを管理者が管理画面に登録し、ワークスペース内のプロジェクトにアサインする、というイメージです。

デザインデータをアップしてみる

プロジェクトを作ったので何かデザインデータをアップしてみます。

ファイルをアップした状態

ファイルをアップした状態

右上のボタンでサムネイルビュー、リストビュー、ガントチャートを切り替えられます。それぞれ、ファイル名をクリックするとタスク(このサービスではアップしたアートワーク自体がタスクになる)の詳細画面に移動します。

リストビューはタスクのステータス変更などが行いやすい

リストビューはタスクのステータス変更などが行いやすい

優先度の設定、アサインなど、通常のプロジェクト管理ツールのような操作が行いやすいのはリストビューですが、ドラッグアンドドロップでアイテムの追加を行ったり、よりこのサービスらしいのはサムネイルビューですね。サムネイルビュー上でも右上の一括変更・削除からステータス変更はできます。

アイテムの詳細画面で履歴やコメントを確認

アイテムの詳細画面で履歴やコメントを確認

詳細に入るとデザインデータのステータスやこれまでの制作履歴がチェックできます。

アップした画像はリネームされて保存され、アップされた全てのバージョンが確認できます。ダウンロードもできるし、見た目の確認だけもできるという感じです。

アプリケーション内エディター

気になるアップされた画像に対して書き込む機能はどうでしょうか。とりあえず画像の下の書き込みボタンを押してみます。…しかし、PSDが開けません…。ベータとある通り、まだPSDには未対応のようですね。PNGはいけたのでPNGに書き込んでみてます。

エディターで書き込んでみたところ

エディターで書き込んでみたところ

普通の図形や文字の書き込みができるので、修正箇所の指示出し程度なら問題なくできると思います。保存すると、コメントとともに書き込みができます。

この際、書き込んだ画像は統合されます。過去のバージョンが残っているので問題はないんですが、再利用して編集なんかがやりにくいので本当に書きなぐる程度の作業にとどめた方がいいでしょうね。

エディターの描画にSVGが使える

エディターの描画にSVGが使える

書き込みツールはSVGとしてコントロールすることもできるみたいです(使う人がいるのかわからないですが)。一度書き込んだものは統合されちゃうので、コードでとっておけばいいのかなとかちょっと考えましたけどまあ普通はそこまでしないですよね。

気付いた点、気になったところ

まず絶対にこれはなんとかしてほしいと思ったのはやっぱりワークスペース、プロジェクト、アイテム、ファイルの容量を表示してほしいなーというところですね…ただでさえ容量が気になるものですし。

容量の表記がどこにもない

容量の表記がどこにもない

ただ、容量が表示されたとしてもおそらくデザイナーやクライアントがこうしたツールを使って作業する上でこんなにバンバン履歴残しちゃって大丈夫かな?って考えながらやるのはあまり現実的じゃないと思うので、仕事で使うなら有料で使おうねって感じはします。とはいえ無制限というわけにもいかないんでしょうね…。

そして、アップロードできるファイルについてですが、SVGやフォントファイルは管理できません。SVGを生で書く人、フォントをフォントファイルのエディットからやる人はあまりいないでしょうけど、最終アウトプットではなくデザインの制作経過を共有するという目的であれば編集可能なファイルは共有したいですよね。

あとはエディターのキャンバスをサイズを変えたいとか、ニックネームが変更できないとか、そういうこまごまとしたところですね。

あ、それとPSDとかをJPGに変換ってどこからできるのかがわかりませんでした…。拡大を押すと確かにPNGとして開くことはできるんですが、PSD や AI データも自動で変換とあったので。うーむ。

おわりに

このWebサービスはあくまでデザインチーム内での作業のためのプロジェクト管理ツールであり、デザイナーの希望を取り入れた総合プロジェクト管理ツールというわけではないようです。そのためこのサービスのみでプロジェクト管理することを求めていた人にとってはちょっと物足りないかもしれません。

運営者がそれを考えているなら今後の開発でその形に発展していく可能性はありますが、私見で言うならそれよりもまずはビジュアルデザイン管理のための機能をどんどん充実させていくのではないかなあと感じました。最近のWebデザインシーンに対応するならアイコンフォントやSVGなんかもここで一緒に管理したいものだと思いますし、フォントを作るとかになってくるとエディットファイルの共有が必要ですしね。

変更の履歴が追えるのはかなり便利そう

変更の履歴が追えるのはかなり便利そう

もちろん、今既にある機能でもメールとフォルダーやエクセルベースでデザインの変更を管理するよりは色々やりやすくなりそうだなと感じているので、もっとどんどんブラッシュアップされてきたらひじょーにいいと思います★ 今後を楽しみにしつつ、これからちょっと使ってみたいと思っていますー!