[SEO]俳句とかコンテンツの極端に少ないページのSEOはどうすんの?
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今日の記事はいつもよりもさらに気を抜いて読んでほしいのですが、うっかり長くなりました…w
WebサイトのSEOとして近年、コンテンツを充実させることが大きく注目されてきています。リンクの売買、自演リンクといったコンテンツへの評価の伴わないリンク構築手法は検索アルゴリズムによって看破されやすくなり、そうした手法で検索順位を上げていたWebサイトの評価は下がっています。
正当な評価をされるとあって、実際のところコンテンツを充実させる方が確実になってきているわけですねー!
俳句とかどうすんの
ところで、そもそもコンテンツ自体の特性として情報量が少ないコンテンツってどうしたらいいんでしょうね。例えば俳句の一句とか写真サイトの写真を単体で持つページです。ある俳人がWebサイトを作ったとして、ページごとに一句詠んでいるとします。この人がSEOも頑張って検索に表示させたいと思った場合、いったいどうすればいいのでしょうね。
俳句にとってコアとなるコンテンツは17文字の文字列しかありませんから、コンテンツ自体を充実させるのって難しそうですよね…。とか考えてたんですが。
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付帯情報を添える
すぐに考えつくのは句にタイトルをつけたり、句についての心情などの概要を入れたりすることですね。メタ情報的なものです。あとは…季語とかも付帯情報と言えますよね…w
構成を変える
俳句自体をリードのようなものと位置づけ、イメージ画像や本文を作るとかも考えられます。これならエッセイのようなものとして文章は増やせますし、その句を詠むきっかけとなったエピソードや情景を添えるなどすれば句を見た人にも気持ちが伝わりやすいでしょう。
検索ワードはなんなのか
しかし、ここまで書いておいてなんなんですが、俳句が検索に引っかかるって、どういう状況なんでしょうね…。季語とかで引っかかったらいいような気もする。「蛙」って検索して、松尾芭蕉の俳句が出てきてほしいか、出てくるべきなのか…w
一番普通に考えられるのは、俳句 + ワードで検索したときにその人の句が表示されることでしょうか。俳句だとちょっと言葉の範囲が狭すぎるでしょうから詩も含めるくらいはしてもいい気がします(どうでもいいんですが、詩より俳句の方が検索ボリューム多かったです)。
この人が、例えばコーヒーに関する句ばかり詠んでいるなら話しは簡単ですね。俳句 + 珈琲なんてかなりユニークなので、トップページがヒットするでしょう。サイトのタイトルに珈琲と詩というワードを入れれば検索でひっかかってくる可能性は高いでしょう。
ノンジャンルだとまた厳しいでしょうね…17文字でロングテールなんて狙えないでしょうしw しかし俳人は詠みたい句を詠んでいるはずなので、SEOに向いたモチーフ選びなんてしてほしくない気はします…。
目的はなんなのか
俳人が検索に詩をヒットさせたい理由ってなんでしょうか?もしかしたらサイトにアフィリエイトを貼っているかもしれませんが、仮に俳句でマネタイズを考えていたとしてもそれは広告のような直接収入ではなく、そこから出版につなげるなどの方法でしょう。つまりWebサイト自体は創作発表とブランディングが目的になるはずです。
だとしたら検索エンジンという導線の、このサイトにとって一番重要な役割はこの俳人あるいはテーマに興味を持っている人を、より多くWebサイトに連れてくることでしょう。それ以上のことをWebサイトに求めるのはまた次のステップになるでしょうね。
SEO担当者ためのKPI(重要業績評価指標)5例 | Moz – SEOとインバウンドマーケティングの実践情報 | Web担当者Forum
ソーシャルとブランディング
検索からコンテンツ自体で導線を作るのは難しいだろうということになるので、ソーシャルでの認知を狙うことになります。
俳句というもの自体はコンテンツとしてはどんな存在でしょうか。何かの情報が得られるものではないですよね。コラムやWeb漫画のような消費のされ方をするものかな、と考えられます。
例えばRSSを配信して毎日今日の一句が送られてくる、というように見ることを習慣づけるような見せ方、音楽や動画、写真、イラストと合わせて印象づける見せ方、というようになんらかの価値作りをすることが必要でしょう。俳人と写真家のコラボ、とかけっこう面白そうじゃないですか?
こうしたソーシャルでの共有が被リンクとして更に重要になる向きもあります。
GoogleとTwitterが再提携、リアルタイム検索が復活しツイートがSEOのソーシャルシグナルになるか? | 海外SEO情報ブログ
あと、アプリで配信するという手もありますね。
GoogleがモバイルフレンドリーとAPP Indexingをランキングアルゴリズムの要素に追加することを発表 | SEO Japan
権威性と運営期間
ミもフタもないですが、あとは運営期間がものを言うと思います。アーティストの公式サイトなんかもちゃんとそこが本人の運営する公式サイトだと表明していれば自分の名前、作品の名前で検索されたときは一番上に表示されます。長年の運営の末、モチーフに選んだ文化や地域、俳人の世界で有名になるなどすれば当然他のワードでもサイト自体の評価が上がるでしょう。
俳句のオーソリティー…これから俳句の世界に足を踏み入れた人がそんな存在になることはできるんでしょうかねw(仮に松尾芭蕉がWebサイトを持っていたら、ウン百年運営のサイトには勝てそうにないですね) でも、検索エンジンアルゴリズムというルールの中であれば、それは可能なような気がします。競合性低いですしw
Googleが評価したいオーソリティサイト(権威性)とは ::SEM R (#SEMR)
オーソリティーランクなどのデータを以下のサービスでチェックできます。
最近はコンテンツの正確さを指標にするという話しも出てますね。こっちは詩とは関係がない話しでしょうけど、通常のコンテンツであればこれは権威性に関わるでしょうね。
Googleのリサーチャーが”リンク”ではなく、”事実”を元に順位付けをするシステムを発表。 | SEO Japan
実際の取り組み
上記のことをまとめると、コンテンツ量の少ないコンテンツを扱うWebサイトのSEOは以下のようになります。
- 付帯情報を掲載する
- ストーリーを添える
- テーマを絞り、トップにリンクを集める
- コラボレーションする
- 配信方法を工夫する
- ソーシャルからの流入を作る
- 長く運営する
まあ、普通ですね…。他にもGoogleがWebサイトを評価するアルゴリズムの評価要因は200あると言われていますが、徹底しようと思えばいくらでも施策は出てくるでしょうね。
Googleのアルゴリズムにおける検索順位に影響を与える200+個の要因のまとめ | コリス
写真サイトの実例
さて、このような取り組みの話しを書いていて頭に浮かぶのは、私もいつもお世話になっている写真素材サイトぱくたそです。冒頭でも書いたように写真サイトの単体の写真はコンテンツとしてはかなり薄く、俳句と似たような状況です。若干違うのは写真素材の方がより検索ボリュームが少なく、さらに競合性が高いことです…つまり俳句より厳しい。当然、そのコンテンツ単体が何かのワードで他のコンテンツに勝つということはそうそうないはずです。
しかし例えば「エンジニアなんだからFAXも直せるでしょ」と言われるという写真は、エンジニア Faxという検索で一位に表示されます。少ないコンテンツでも、同じワードをタイトルに含むコンテンツ量の多いNaverまとめなどのページより上に表示されているものもあるんですよね。
効果としてはそんな小さいボリュームのワードで上に出たからってなんだって感じですが、現在の状況でもコンテンツ量こそが絶対というわけではないということはわかると思います。どうでもいいですけどこのページ写真素材の個別ページなのにはてなブックマークで6ブクマついててウケますw
ユニークなタイトルをつけ、コラボや企画ページでストーリーを加え、Facebookなどのソーシャルを活かして定期的に長期間コンテンツを配信する。そんな取り組みをしっかりやっているからこそ、現在ぱくたそは激戦区の写真素材、フリー素材といったワードで順位を上げてきています。まだ一ページ目にはいないみたいですけどね。
おわりに
ソーシャルグラフとリンク、公開日時などの要因でコンテンツのSEO的な評価はちゃんと得られます。最重要に据えるのは割が悪いですが、意識してWebサイトを作ることはできそうですね!
この記事はもともと、FGさん(@fuguti)の以下のツイートに着想を得たものです。
松尾芭蕉とかがWordPressとかでサイト構築して1エントリーに1句、みたいな形式でアドセンス収入を狙ったりしている場合にそのサイトって低品質だと思われるのかな。それともリンクを大量に獲得してるから低品質は食らわないのか、どうなのか。
— FG (@fuguti) 2015, 1月 3
私の見解としてはそういうことでコンテンツの少ない個別ページの検索順位を上げるのは可能と言えば可能、低品質だとされたとしてもそれを補うことはできそうという感じですね。あり得ない話しなんですが、こういう考察大好きです。
あ、この記事を読んでWebサイトを立ち上げる俳人の方、いたら教えてくれると嬉しいです!w