HTML5がW3Cの勧告となりました
この記事は約5分ぐらいで読めます
HTML5が勧告との知らせ
昨晩深夜2時頃にTwitterを見ていると、@W3Cの公式アカウントがHTML5が勧告に達したことを伝えていました。
#HTML5 is a W3C Recommendation http://t.co/El1jgeO5Ue
— W3C (@w3c) 2014, 10月 28
最新の仕様はHTML5のページにあります。2014年の後半には勧告に達するとしていた予定通りとなります。
これはつまり、Web制作者がHTML5という仕様に準拠したWebサイトを制作するのである限り、今後そのマークアップのルールは変わることがないということになるわけです。もちろん、既に次バージョンであるHTML5.1は既に開発は進められていますし、もうWebサイトを作るマークアップ言語に変化がないということではありませんが、これは一つの区切りになると思います。
勧告を伝えているページをいくつか紹介します。
- HTML5 is a W3C Recommendation | W3C News
- HTML5勧告–オープン・ウェブ・プラットフォームの重要なマイルストーンを達成
- W3C Declares HTML5 Standard Complete | TechCrunch
個人の感想
個人的にもいよいよ、という気持ちです。実際のところ、まだ仕様には存在するもののブラウザー側で十分なサポートがなされているわけではないものも存在しますし、CSS3の各仕様など、HTML5とセットで使われてはいるけど別個に策定中のものが多くあるなど、実際に私たちの制作ルールが安定するわけでもありません。
私たちがこれまでも普通に使ってきていたHTML5は、既に全てのWeb制作者が使うべきという段階に来ていました。ですがそれがこうして勧告という明確なステータスを持ったことは大きな意味があると思います。もう(HTML5で作る、という限り)急に使っていた要素がなくなるとか、そういうことはおきません。
今まで私はこのブログを含め、HTML5というものを中心にWeb制作を学んできましたし、HTML5について多くの記事を書きました。今後もそうだと思います。むしろこれから更に、今度はまだ仕様が固まっていないからと手をこまねいていたWeb制作者以外の人たちからも学びたいというニーズが生まれるはずです。
HTML5KARUTAとか
私はジョークでも真面目にも、HTML5にまつわる何かを作ったりしてます。HTML5KARUTAはその最たるものですし、他にもHTML5チートシートTシャツとかHTML5クッキーとか色々作ってますね。
「[HTML5]遊びながらタグを覚える「HTML5KARUTA」を作りました」の記事でHTML5KARUTAを公開してほぼ2年が経過し、バージョン2の段階で改訂した内容もすでに古くなってきています。最近あまりこっちの活動はしていなかったのですが、むしろこれから頑張らなきゃなーとも思うわけです。またイベントなど行っていくと思いますので、まだ遊んでない方もぜひ遊んでみてください★ 第三版(完全版)の制作に向けて頑張っていきたいと思います!
あと、このブログを昔からお読みの方は「HTML5のタグって現時点(2012年8月)でいくつあるの? ― #HTML5のタグは百八つまであるぞ …?」という記事を覚えている方もいるかもしれません。この頃からHTML5の仕様に含まれている要素はかなり入れ替わりましたが、結局HTML5の要素は108つということになりましたw これはHTML5カンファレンスのクイズ大会で問題に使われたりと注目を浴びたりしていましたね。
おわりに
というわけでひとまずおつかれさまです。これからもブラウザーの実装がいつされるかとか色々制作者としては気をもむこともあると思いますが、今後もHTML5とうまくやっていきたいですね。