ゴールデンウィークにどうぞ。2013〜2014のWeb&デザイン系書籍14
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ここ一年前後のうちに色々な書籍を手にする機会があったりしました。もちろん一番推したいのは先日自分が執筆に参加した現場のプロが教えるWeb制作の最新常識なわけですが、他にもたくさん良さげな本を手に入れることがあったので、どういう部分が良かったかざーっと紹介してみます!
自分が持っている本を紹介する要は宣伝記事なんですが、読書感想文として購入する際のご参考に。私が持ってない本は紹介出来ないので、よりオススメの本があれば教えてほしいです!(他の人も書籍紹介記事書いてねアピール)
一旦ここで紹介はしちゃいますが、これらの本でまだ個別に記事を書いてないものは別記事でも触れようと思います。新卒のweb制作者一年生!みたいな人も参考にしてみてはいかがでしょうか★
私の解釈として各大見出しごとに、下に行くほど専門的な内容になっていきます。
コーディング/フロントエンド系
HTML/CSS/JS等、主にコードを書くための知識についての本です。
HTML5マークアップ 現場で使える最短攻略ガイド
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 192,938
HTML5KARUTAの配布版がついている、HTML5のこれまでの歩み、それぞれの要素を解説した本です。[レビュー]HTML5マークアップ 現場で使える最短攻略ガイド — 仕様を解説する先生のような本で紹介しました。
こういう人にオススメ
レビューにも関わったので精読していますが、内容的には仕様を読むのが苦手…みたいな人がすんなり入れる噛み砕いた説明になっています。特に昔ながらのコーディングを行っていた人がHTML5というものの考え方に追いつくのにちょうど良いのではないかと思います。
HTML+CSSデザイン基本原則、これだけ
エムディエヌコーポレーション
売り上げランキング: 117,277
HTMLとCSSを使ったコーディング、デザインの手段について幅広く解説した本です。自分がやりたいことはコードではどう書くのか?といった内容です。
こういう人にオススメ
タイトルとぱっと見の印象だとコーディングのみに寄った内容かとも思うのですが、Webサイトの目的やモックアップの作成といった前提的なところから要素の仕様、デバイス対応、ドロップシャドウやグラデーション、Webフォントを用いた表現手段等デザインについての細かな解説もなされています。Webデザイナーの人がコーディングについての知識を補強するのにちょうどいいかと思います。
Web制作の現場で使うjQueryデザイン入門[改訂新版]
アスキー・メディアワークス
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過去に発売された同名の書籍の全面改訂版です。作例が多いのでかなりボリューム感があります。
こういう人にオススメ
前半がjQuery自体の解説、後半は作例のチュートリアルになっています。HTML/CSSの操作、イベント、フォンーム関連やAjax、アニメーションといったjQueryで出来る事、カルーセルやイメージギャラリーのようなよくあるインターフェイスの作り方が知りたい人向けです。jQueryは最早使えて当たり前、という世の中になってきて若干しんどいですがw そういうわけでやはり抑えておきたいトピックですね。
Web制作者のためのSassの教科書 これからのWebデザインの現場で必須のCSSメタ言語
インプレスジャパン
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CSSメタ言語、Sassの使い方を入門から応用まで解説した本。[レビュー]Web制作者のためのSassの教科書 — 一から覚えるところからSassのトピックを網羅した本で紹介しました。
こういう人にオススメ
Sass、かくいう私もこの本をしっかり読んでいながらまだ本格的に制作に使用できていないのですが…でも友人が書いているからというきっかけで読めてよかったなと思っています。今作っているサイトにはようやく使い出しました。こんなに便利でも実際のところ業務レベルで採り入れられていないという会社も結構多いと感じているので、これからSassを本格的に利用したい個人や企業の制作チームの人はとりあえず読んでおいていいと思います。
スマートフォンサイト制作
スマートフォンサイト制作も年々どんどん重要性が高くなってきてますよね。専門書籍はそう多くは読んでませんが、一応紹介。
スマートフォンデザインでラクするために
技術評論社
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スマートフォンサイトの制作について、テクニックよりも考え方を中心に解説した本です。[レビュー]スマートフォンデザインでラクするために ― スマートフォンサイト制作に必要な思考を整える本で紹介しました。
こういう人にオススメ
こうした本の中ではちょっと特殊な感じで、コードの解説はほとんど出てきません。表紙にも「画面に向かうな」とありますが、どちらかというとパソコンを見ながらコードを確認するというより、webサイトをどういう風に使っているかな、と頭の中でイメージしながら読む本です。デザイナーがスマートフォンサイトをデザインする際にどういうことを考えて臨むべきか、その流れを知りたいという人向けの本です。
iPhone+Android スマートフォンサイト制作入門[改訂新版]
アスキー・メディアワークス
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過去に発売された同名の書籍の全面改訂版です。スマートフォンサイト制作についての情報を一通りさらっている内容ですね。
こういう人にオススメ
タイトル通りこれからスマートフォンサイト制作を学んでいこうと言う人向けですね。この本自体は発売からほぼ一年が経っていますが、最新のデバイス対応等の情報を除けば使える情報も多いかと思います。スマートフォンサイトを作るにあたってどういうことに気をつければいいかをチェックしたい人向けです。
Webデザイン/インターフェイス系
デザインに関する本も、テクニック系、考え方系とかありますよね。個人的に最近またMdNやWeb Designingといった雑誌も読むようになったんですが、雑誌は編集の手が入ったレポートやインタビュー、キュレーションを月単位で読む事が出来るという点でまたWebでの情報収集とは違った良さがありますね!
神速Photoshop [グラフィックデザイン編]
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 87,424
Photoshopのテクニック書。CS3〜CS6までで出来るようになった事を中心に時短テクニックが書いてあります。
こういう人にオススメ
趣味で絵を書いていた頃は効率化なんて全然考えていませんでしたが、こうして仕事にしてしまうと手早い制作や修正作業ってすごく重要ですよね。読み出した当時はあーやっぱCS6の機能かなんて書いてある知識を活かせずにいたのですが、むしろこの本はまだCS1〜5あたりを使用している人が、6やその機能を持つCCに買い替える意欲を強めるために読むべき本ではないかと思ったりしました。実際、これらのページを眺めてからCC契約しちゃったので(CS4を使ってました)。
神速Photoshop [Webデザイン編]
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 12,762
神速PhotoshopのWebデザインに特化したトピック集。ファイル操作、画像補正、レイヤーといった機能ごとの時短テクニックが紹介されてます。
こういう人にオススメ
実際、ぱらぱらとめくってみるとえ、こんなこと出来たの!という機能がぽろぽろ出てきます。私が無知なだけかもしれないですけど…カラーピッカーでPhotoshop外の色を取る方法とか普通に知りませんでしたw 現状Photoshopを使っていて、こいつほんとはもっと色々出来るんじゃないの?と思ったらちょっと読んでみてください。
インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
オライリージャパン
売り上げランキング: 2,380
この本だけちょっと古くて、2012年の本ですがついでに紹介します。O’Reillyから出ている本で、インターフェイスを作るにあたって持っておくと良い前提知識等が仕入れられます。良いとよく聞くので欲しかった本ですね!
こういう人にオススメ
内容的には様々な実験や論文で裏付けられている情報をもとにWebサイトの機能やコンテンツを作っていくべきか解説した本です。色や文字の認識のしかた等、人の脳がどのように情報を処理しているかについて学びたいというような、知識の裏付けが欲しい人に向いた本です。こうした知識は感覚で作ってしまうよりデザインに説得力を持たせる事が出来ますし、自信も持てます。
フォント/タイポグラフィ系
大好きな文字についての本です。すでに何度か紹介しているフォントのふしぎ等、好きな本が多いです。[デザイン]フォントのことが好きになれるオススメコンテンツ、本、アプリ等を紹介しますでも紹介していますね!
タイポさんぽ: 路上の文字観察
道を歩いていて見かけた看板等に使われている文字のタイポグラフィーに注目し、そこから想起されるエピソードを交えて文字の面白さを伝えている本です。
こういう人にオススメ
私自身、普段から気になった文字を写真に撮ったりしているんですが(いずれ公開します)、こういう文章はなかなか書けないでしょうね。文字を作ってるからこそ感じる背景とか、あったりするわけです。この本は値段も安いので、ぜひフォントにそんなに詳しい訳わけはないけど興味がある、という感じの人に読んでほしいです。文字が大好きな人に街がどんな風に見えているのか、その一端を垣間みる事ができます。
まちモジ 日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?
グラフィック社
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愛読書フォントのふしぎの続編です。前半は日本、後半は前回と同じく海外の話題が多くなります。
こういう人にオススメ
タイポさんぽと同じような趣旨の本ではありますが、こちらはフォントのふしぎと同じく欧文タイポグラフィーの話題が中心です。フォントのふしぎがフォント自体に焦点を当てた話題が多かったのに対し、今回のまちモジではフォントの街での使われ方、タイポグラフィーに焦点を当てています。小林さんや前著のファンの人はもちろん、文字の存在をもっと身近に感じてみたい人にオススメです。
欧文タイポグラフィの基本
グラフィック社
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欧文の、特に余白を重視した内容です。著者のサイラス・ハイスミスさんが来日して行われたモリサワのイベントで講演を聴いて面白かったので読みたいと思いました。
こういう人にオススメ
値段もそんなに高くはないのですが、ちょっと分量が少なめで、さらっと読めてしまう感じです。絵本のような挿絵と軽めの解説で、文字の機能やルールの解説をしています。初心者向けの内容だと思うので、欧文タイポグラフィーについて基礎から学びたいという人が気負わずに読める本ではないかなと思います。
たのしいロゴづくり -文字の形からの着想と展開
ビー・エヌ・エヌ新社
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ロゴを作るために、主に欧文のグリフのことを既存のフォントをベースに図示したりしている本です。ちょうどこういう本が欲しかった!と思って買いました★
こういう人にオススメ
ロゴづくりということでユルそうな表紙とタイトルで、中身もゆったりして読みやすいです。この本が焦点にしているのはロゴデザインの中でも特に、文字の形です。ロゴデザインにおいて文字の形状、アクセント等あくまで表現の引き出しを増やす事を目的としているので、VIやブランドのような話題はあまりありません。シンプルでもマンネリしない、文字自体の工夫をしたい人向けの本です。
書体の研究 for Digital Creators
晋遊舎
売り上げランキング: 132,460
マンガやアニメで、ライトノベル等で使われているフォントの解説書です。大きめの書籍で、ビジュアル的な見せ方を重視しているにぎやかな本です。
こういう人にオススメ
私自身あまりアニメ等を見なくなってしまったオタクにも一般人にもなりきれないタイプですが、こういうキャッチーな題材で文字に触れることが出来るのはいいんじゃないかなと思いました!MdNの4月号もアニメ文字特集でしたが、これも買っちゃいましたね…w アニメ等が好きな人が、好きなものについてより詳しくもなれる本ですが、そもそもフォント自体の知識がかなり詰まっているのでオタクカルチャーには興味がないひとでも単純に知識のために読む事もできます。
制作者へのプレゼントは本がオススメ
というわけで駆け足で持っている本を紹介しました。これらの本は自分で購入したものもありますし、献本やプレゼントで頂いたものもあります。
で、思うんですが、制作系の友人が増えてしまって、そういう人に手頃でしかも役に立つプレゼントってなんだろうなと考えるわけです。私の場合は本がいいんじゃないかなと思ってます。できたら電子書籍じゃない方が、私はいいかなー…。プレゼントはやっぱり物質がいいなと思うのはアナログ人間過ぎでしょうか?w 手に取って、装丁を楽しみ、本棚を見てもらった事をまた喜ぶ、そしてそれが制作者の血肉としても役に立つのならこんなにいいことはないなと思うのです。
自分で自分のために買うのはちょっと踏ん切りがつかないけど、人にあげるプレゼントなら買ってあげてもいいかなって思うもの、そういうのになるんですよね、プレゼントって。使うかどうかわからない雑貨をあげるよりは、こういうのもアリだって思いません?
えー、プレゼントくらい勉強とか忘れようよ…そういう意見ももっともですけどねw
あ、一応宣伝しておきます。
エムディエヌコーポレーション
売り上げランキング: 5,204
そんなわけでぜひこちらも、お隣のWeb制作者の方へのプレゼントにいかがでしょうか!w 本の紹介記事はこちらです★