「どんなサイトを作りたいですか?」と聞いてはいけない
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- 2013年02月22日
- 考える
- Webディレクション Webデザイン Web制作 考察
以前WEBCRE8.jpでデザインが苦手な人も分かる「デザインは全て意味がある」6つの要素という記事を書いています。この記事は、デザインをする上で考えなければいけないことは本当に沢山あって、更にそのそれぞれにもやろうと思えばいくらでも頭を使って掘り下げる方法を選ぶことが出来るし、その必要もありますよーという話でした。(内容の指摘の他にも言い方がわかりづらいというご指摘をたびたび受けており、まったくもってその通りだと思いますw 近々修正しようかな…)
作業の部分に絞って書きたかったので削った項目もあったんですが、ちょっとそのうちの一つについて少しだけ書きます。
依頼者の要望
私は依頼者に作って欲しいサイトのイメージを聞くとき、「どんなサイトをご要望ですか」とは聞かないようにしています。そう聞くと、依頼者は大抵自分が人に見せてカッコいい、城をイメージするのではないかと思うのです。
その代わり、「サイトに来たお客さんにどう思われるサイトを作りたい(印象を与えたい)ですか」と聞いています。
ちょっと回りくどい言い方をしただけのようにも見えますが、こう聞けば依頼者は運営側でありながら自然とお客さんの立ち位置で考えることになります。
そうすれば、自分の目線で、お客様として入りやすい門構えを備えたおうちを作りたいと考えてくれる気がしています。
本当の要望を見つける
もちろん、この聞き方でも城を作りたがるクライアントは(悪いわけではなく)本当に、訪れる人を驚かせ、ひれ伏せさせる城が作りたいのです。であれば、デザイナーはしっかりそれを実現するビジュアルを作るべきなんだろうと思います。
後はなるべく多くサイトに織り込みたいイメージを単語で色々出してもらったりして、そのイメージにそぐうような全体のデザインを考えていきます。
終わりに
これだけではないと思いますが、我々は受け答え次第で相手の実現したいことを探したり、本当に必要なことに相手の思考を誘導出来たりするのではないかなーと思っています。…それにこうした言質を引き出しておくことはあとあと説得に使えたりもするんじゃないでしょうかw(「お客さんにこう思って欲しいって言いましたよね?」というような…)
依頼者とは一緒に目的を実現していく関係であるべきだと思うので欺いたりするのは当然NGですけど、依頼してもらっている以上はwebサイトが間違った方向に向かわないよう、言葉遣いひとつとっても配慮する事が色々あるよなーという話でした。