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[SEO]検索エンジンの検索結果のあるべき姿とはどんなモノだろうか

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[SEO]検索エンジンの検索結果のあるべき姿とはどんなモノだろうか
いち検索エンジンユーザとして、本当に便利な検索結果とはどういうものなのか考えてみました。人によって便利の形は違いますが…。技術と人の学習、そしてSEOについて。

私は検索エンジンとして、もっぱらGoogleを使っています。web業界では一般によく、「Yahooから訪れるユーザはITに詳しくない人が多い」なんて言われますよね。かく言う私も思い起こしてみれば、Googleを知るまではYahooで検索してましたね。ただまあソフトバンクの携帯はwebに繋ぐとYahooが表示されるようになっていますし、それは一概には言えないです。あくまで比率の問題ですね。「Yahooに繋がるソフトバンクはガラケーじゃん、ガラケー使いはITにry」みたいなツッコミはナシでw

サイト運営者の思惑

で、よくSEOの事を考えているとき、殆どは商売であるとか、達成しなければいけない目標があるわけじゃないですか。例えば「自社の商品を『ダイエット』で一位に!」みたいな。

でも冷静に考えて、そんなダイエットの為のいち商品が、「ダイエット」と言う言葉で検索する人全てにとって1位だと言えるほど重要であるわけないですよね…w その商品が他のダイエット商品より全てにおいて優れていて、ダイエットしたい全ての人間が使うべきほどに効果があって、かつ適切で、どこにいても手に入り…というなら話は別かもしれませんが。

検索する側の思惑

あるとき、「風味堂」と言う名前のバンドを検索しました。「愛してる」って曲の歌詞が知りたくてです。いい曲です。…で、検索ワード「風味堂」で検索すると、当然ですが風味堂のOfficial Web Siteが一位に表示されます。二位にはWikipedia。これは検索をかけた者として、至極順当な結果だと感じました。

当然ですがと言いましたが、ひと昔前はバンド名で検索しても、公式サイトよりWikipediaの方が上に来てしまう、と言うような悲しい事態が多々見受けられたと思うのですけどw 情報には公式情報(本人のサイトやアナウンス)と非公式情報(Wikipediaや口コミ)があります。検索者としてはそのどちらも知りたいわけですが、やはり順序としては公式情報が先にある方が相応しいと思います

オーソリティ

この状態はSEOの世界で言う「近年Googleの検索結果ではオーソリティが重視されてきている」という話と符合しているような印象を受けました。他にもいくつか調べてみましたけど、自前で公式サイトを持っているバンドのサイトは大体Wikipediaより上に表示されました。無料サイトスペース(sound.jp等)や、所属事務所のサブドメイン等で運営されていて独自のドメインを持たないような場合は大体Wikipediaの下に来ます(これは一概にオーソリティのせいとは限らないことも付け加えておきます。運営期間とか、色々評価項目があるので)。

一応オーソリティについての記事を以下に紹介しておきます。

SEOで重要視されるオーソリティとは? -検索上位に食い込む鍵- – YATのBlog

オーソリティサイト(ブログ)を作る方法 | パシのSEOブログ

キーワードから理想の検索結果を考える

それでは例えば各検索ワードで1位、および1ページ目に来るサイトとしてはどんなサイトが相応しいんでしょうか。考えてみます。

商品名で検索

例えばお菓子の名前で検索すると、一位にはその商品を取り扱っているメーカの商品ページがヒットします。

「暴君ハバネロ」の検索結果

「暴君ハバネロ」の検索結果

それ以下に続くのが相応しいのは商品の事を詳しく書いた文章(ほとんどの場合Wikipedia)、その商品に関するTwitterの公式アカウント等ですかね。

あとはその商品について強く語っているブログ記事が人気を集めたり話題になっていれば、それが10位以内に入ってくるのはまあ悪くはないです。そのお菓子を使って何かの実験をしていたり、オリジナルレシピを公開していたり…他にもその食品を巡る事件等の話題であるとか。

お菓子なんかだとこんなものでしょうが、商品が高額であったりすると、ここにAmazonや価格.comの商品ページなんかが加わります。これも検索者としては不要ではないページですよね。

地名で検索

まず、市や県名等で検索するとほとんどの場合市・県のホームページが出てきます。地名のみで検索すると言う事は普通に考えればその土地の情報が知りたいでしょうから、2位にWikipediaが来るのも理解できますよね。

「女の都」の検索結果。マイナーすぎると地図は出ないw

「女の都」の検索結果。マイナーすぎると地図は出ないw

個人的には地図を見たい時に地名のみで検索するんですけど、これも今は検索結果のファーストビューに入るようになっており、非常に便利です。

次に必要に思うのはその地域の飲食店情報でしょうか。ここのポジションに食べログやホットペッパーが入ってくるのもまあ納得がいきます。

人名で検索

その名前の有名な人のホームページが有名な順に1位から10位まで表示されたら面白いですねw

さすがにそれは極端ですけど、人名の検索はほとんどの場合は有名人の名前でしょうし、その人のホームページ、やっていること、ニュース等がヒットするのが順当でしょう。

エゴサーチする人もいますけど、まあ、多くないパターンだと思います。有名でない個人の名前が集中してヒットし過ぎるのもなんだか気持ち悪いですよね。同姓同名の有名人でもいなければ、大抵どこかの大学のスポーツの受賞や論文、個人のブログなんかがヒットしたりで、変に特定の人物に特化した検索結果にはならないことが多いです。検索した人物がwebでの露出を望むような人間ではない限り、そうであることを喜びましょうw

ユーザとして上位に出てきて欲しいコンテンツになっているか

こうして見ていくと、つまりある検索ワードの上位に表示されるべきだと思われるのは、検索されているキーワードにとって

  • それ自体を扱った、所有者またはそれに類する者のサイト
  • それの情報が濃く、信用できる(権威のある)サイトのページ
  • それ自体の、特にユーザに支持されている情報(激安販売等)

と言った条件を満たしたページであると言う事になります。Wikipediaが信用できるかとかはまた別の話ですけど、頼られているのは確かですよね

そう考えると検索結果の上位に表示されているべき情報というものは、今現在実際にSEOで重視されると言われている要素(オーソリティ、被リンク、情報の専門性、webでの言及、運営期間、独自ドメイン等)をちゃんと満たしている事が分かります。…いや当たり前なんですけどねww

この辺のことを理解せずに「どのくらいお金かければ一位になれるの?」と言うような観点で考えている人は少なくないです。web制作者の人は「いや、今の状態で仮に10位以内にこのサイトが出てきて、ありがたいですかね…?」と言いたくなる状況も時折あるんじゃないでしょうか…w

望ましい検索結果を作るために戦っている者たちがいる

望ましい検索結果を作るために戦っている者たちがいる

すると次に「うん、でもそうじゃないサイトで上位に来るものもあるでしょ。それになるためにはどうしたらいいの?」と考える人もいると思いますが、そう言ったものは200以上あると言われているアルゴリズムを調整した結果網の目をうっかり抜け出てしまった偶然の産物であり、明日には検索結果から消えるかも知れないし、…ぶっちゃけまあ消えないかも知れません。それはわかんないです。

基本的にはこうした価値基準に適わずに表示されているものには地盤がありません。要はやはり誠実にしっかりと有用な情報を伝え続けているサイトが上位に来ていると言うことだと思います。

検索と言う行動のコンテキスト

単語で検索した場合、検索エンジンは検索者の動機、どういう流れでそのワードを検索しようとしたかの意図を汲むことはできません。ですが目的がはっきりしている検索者は意味を知りたい場合に「とは」をつけたり、安く買いたい場合に複合で「激安」をつけたりしますね。これにより検索するキーワードはより狭まり、それに合致したコンテンツを作れば検索に引っかかることが出来ます。私も実験的に、記事ごとに意識してその言葉で検索されるように文章を書いたりしています。

一つのワードには様々な需要が凝縮されてしまっている

一つのワードには様々な需要が凝縮されてしまっている

検索する側もエンジンに最適化されていく

こういったググる時のテクニックのようなものはあまねく拡がっていくものでもないでしょうけど、ユーザも段々とは身につけていくものだとも思います。目的のはっきりしたユーザの方が利益を生み易いわけですし、そうなるとサイト運営側は別に単語での順位で勝てなくても利益の出やすい複合キーワードで勝負しようと言う事になります。

例えば掃除機を買う時に、みんながみんな「掃除機 激安」で検索するようになったら「掃除機」に最適化するよりそのキーワードに最適化した方がお客さんは入りやすいし、元々の「掃除機」で勝てなかったメーカにも勝ち目が出てくると言う事です。…「激安」はちょっと例としてはアレですけどw

結論

こうして、ユーザとしてはどういう検索結果が相応しいのかを考え、仮にGoogle等の検索エンジン側も同じような論理でアルゴリズムを作っているとするなら、自サイトが本当にその検索ワードで上位に君臨する価値を持っているのか、そしてそうではない場合どこをどのように努力すればいいのか、または別のキーワードで検索された場合なら上位に来ても相応しいのではないか、とかそういったことが見えてくるのではないかなーと思います。

私見ですがGoogleの検索結果はちゃんと便利な、あるべき方向に向かってるんじゃないかなーと思ってます。これらはいちインターネットユーザとしての見地からの考えでしかないですし、なんかもっと人の意見も色々聞きたいです。コメントとか@webcre8へのリプくれると嬉しいですね!★