ぱくたそがLIGを撮る!素材サイトの写真撮影の裏側はこんな感じ。
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写真素材サイトぱくたその特殊な取り組み
先日サイトの大きなリニューアルを行った無料写真素材サイトぱくたそ。WEBCRE8.jpでも頻繁に使わせてもらってます。
http://www.pakutaso.com/
ぱくたそはリニューアル以降、いろんなクリエイターやロケーションでのコラボ企画を行っています。もともとこのサイトでは、モデルの大川さん(@ryumagazine)をフィーチャーしつつ、話題になった私の年収低すぎ…?や今でしょ!の写真素材を作ってみたり、最近ではネット選挙解禁にあわせて街頭演説風の素材を公開する等、時事ネタを採り入れそのときそのときのブロガーや媒体のニーズに応えるという写真素材サイト界でオンリーワンの取り組みを行っています。この辺は運営者のすしぱくさん(@susipaku)の行動力とこれまで作ってきたクオリティーの成せる業だなと感じてます。
http://www.pakutaso.com/201354photo198post-3054.html
LIGの他にも最近ではOZPAの表4を運営するOZPAさんとのコラボがありました。私も阿修羅いいね!の写真で手だけ出演させてもらってます★
http://www.pakutaso.com/event_OZPA.html
そのぱくたそが今回、インパクトのある企業ブログでの取り組みによって今やWeb業界で知らないものはいない!となりつつある制作会社LIGとコラボ写真素材を作ることになったわけです。
この記事ではLIGの場合のその企画の発案から素材の公開までを通して、どのように写真素材が作られているのかをレポートします。無料の写真素材と一口に言っても、そこには相当な労力がかけられているのです。
企画会議
まずは企画会議。こういう企画はコラボ相手からの企画の持ちかけであったり素材サイト側からの提案であったり様々です。ここでコラボ相手からどのような写真素材を作りたいか提案してもらうなどしますけど、もちろんその被写体の活かせそうな特徴を拾い、こちらから案を出したりもします。
どんな写真を撮ればウケがいい(使いやすい)のか、より話題になるのかといったブレストを行います。このときのは広報のそめひこさんから「ネタだけでなく使ってもらえることを意識した写真を」ということで、それをベースにネタ出しが行われました。…とはいえ、ここでの話題は堅い話ではなく盛り上がる方向へ盛り上がる方向へ、と話を進めます。
また自身を写真素材にすることについてある程度の理解をしていたとしても、ここで写真素材になった場合考えられるメリット、そしてデメリットの可能性も説明します。特に被写体が人間である写真素材には様々な問題が付随します。ですがそれだけに希少な人物写真素材は需要もあり、使い易い素材が作れればその露出の量は計り知れないものとなります。実感としては、まだまだ人物写真素材には人物、シチュエーションともにバリエーションが求められていますねー。ことブログ等に使われることに関しては、写真自体のインパクトなんかも求められてる気がしてます。
リソースの確保
後日、日取りを決め撮影を行います。スタジオでの撮影のほかロケ現場に行くこともあり、その場合は機材を持ち込みます。白バックを作るため、スクリーンを立てる設備を用意したり、野外の撮影だともうちょっと身軽ですけど顔に陰が落ちすぎないようにレフ版等の専用の道具を用意することになります。
撮影は基本的には一日仕事で、早朝からロケ現場に行ったりします。実際の現場で撮影に加わるのはモデル、カメラマン、アシスタント、ディレクター等です。
レフ版を持ったり小道具を用意するのはアシスタントがやった方が効率がいいですし、ディレクターが予定していたポーズの他にアドリブでポーズや表情を作ってもらったり、カメラとモデルを俯瞰で見ることでよりよいポージングを見つけたり、コンセプトに合わせた指示を行います。こうしたこともカメラマンが単独でやるよりは写真に広がりが出ます。
撮影
人物の写真撮影ではモデルのコンディションはもちろんのこと、楽しくリラックスして撮影できることが大事です。要はモデルにノリノリになってもらうことが重要なんですねー。…いやもちろん写真を撮りたいと思って撮るのだからノってるには違いないんですけど、長い撮影時間の中、短いスパンで、一つ一つのポーズに対して気持ちが入ることが必要だったりするんですね。
途中休憩を入れつつそれ以降の撮影の調整をしながら、時間と予定していたポージングやシチュエーションの消化具合を考えます。
チェック
ぱくたその設備では撮影しながらディスプレイでの写りの確認ができるので、それを見つつ各ポーズでの表情や角度、シルエットの形等を調整します。
同じポーズでも何枚も撮ったり、表情を変えて撮ってみたりします。モデルさんによってはあんまりやり直させられると不安になってきたりするわけですけど、どんなに撮る人や撮られる側が上手くても、何パターンか撮っておくとあとあとよりよいものが選べるわけですからこれは必要なことだとわかってもらいます。
LIGの二人は基本的にノリノリでどんどんいろいろやってくれたり提案も入れてくれましたけど、基本的に裸になろうとしたり「ちゅーした方がいいですか」とか採用しにくい提案が多かったですw
さらに撮影
今回は元々そこまでたくさんの小道具を用意してはいなかったんですけど、ちょうどこの日他の撮影で使われた小道具がたまたま調達できて、さらに写真のテーマの幅が増えました。
ノリで撮影したものもわりと出来が良かったので結構採用されましたね。
こんな感じの繰り返しで撮影は進み、一通り予定していたポーズを撮り終えたら撮影終了です★
写真の加工と公開
さて撮影が終わればモデルの仕事は終わり、片付けが終わればスタッフの仕事も終わるわけですが、そこから更にすしぱくさんの仕事は続きます。
撮った写真のうち出来の良いものを選別しモデルに確認をもらい、トリミングや調整を行ってから写真を実際にアップロードし、素材として公開します。
以下は撮った写真のトリミング前の状態です。
この後トリミングや更に調整を行う等して、ようやく素材写真が完成します。完成品は以下のページから見られます。
http://www.pakutaso.com/event_agent.html
終わりに
こんな感じです。今回はLIGのひろゆきさんと紳さんの撮影の様子を例に写真素材サイトの裏側をレポートしてみました。
個人運営の写真素材サイトというと、普通は性能のいいカメラを持っている人がこれまで撮った写真を無料素材として公開してくれているものが多いと思います。ぱくたそはそこから更に写真素材のために機材やスタジオを用意し純粋な写真素材サイトとして素材を作っていることに加え、そこから更にモデル希望者や団体に積極的にオファーを受けたり出したりして、素材サイトの中でも特殊な立ち位置をとろうとしています(と感じてます)。
私はこの他にも前述のOZPAさんやツインテール女子の撮影にもディレクターとして同行したんですが、記事を通して写真素材ってこれだけの労力をかけて作られてるんだよーということを伝えてみようと思いました。
我々制作者やブロガーの人にとっては素材提供してくれる素材サイトには感謝してもしきれないものがありますよね。これからも頑張っていってほしいもんですね★