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[SEO]大手サイトもやっているカテゴリーを使った内部リンク構築術

この記事は約15分ぐらいで読めます

カテゴリーの2ページ目以降のパワーは弱い
WebサイトのSEO評価を上げる為には検索エンジンや外部 / 内部リンク等についての理解が必要です。今回は内部リンクの構築で私が重視することについて解説します!

Webサイトを上位表示させるためにはコンテンツの質が良いことは当然として、外部リンクの獲得、近年ではソーシャルの活用等も重要になってきています。

ですがそれだけではなく、特にWebサイトの設計段階においては検索エンジンによるWebページの評価の仕組みを理解して、適切にWebサイト内のリンクを構築していくということが重要です。

今回はその内部リンクについて、どういう内部リンクがその機能を果たしつつ検索エンジンに正当に評価されやすいのか、私の経験からその考え方をSEO初心者の方にも分かりやすく解説しようと思います。

内部リンク(Internal Link)とは

内部リンクとは、同じドメイン内から張られたそのドメイン内部のページへのリンクのことです。違うドメインから張られたリンクは外部リンク(External Link)といいます。

内部リンクの果たす役割

SEO的な観点で言うと、内部リンクは外部リンクと比べると若干優先度は弱いのですが(自分で完全に構築できてしまうため)、それでもコンテンツの意味的な繋がりを検索エンジンに伝えるのに役に立ちます。

ほとんどの場合、内部リンクとは以下のようなものです。

  • TOPページへ張られたサイト名リンク
  • グローバルナビゲーション
  • フッターリンク
  • タグや文章内等のワードリンク
  • パンくずリスト
  • ページ一覧ページ、サイドバー等のリンク

サイトの作成段階から意識していることが必要なのが内部リンクの構築です。作っている途中、または公開してから「SEOに良いらしいから」と言って変更を加えるのは無駄が大きいので、最初からこの設計をしっかり考えていることが重要です。

リンクとアルゴリズム

前提として知っておくべきこととして、検索エンジンはある検索ワードについてどのページが重要であるか(上位表示すべきか)の判断基準としてその言葉を含むテキストでリンクがどれだけ張られているかを重要視しているということがあります。

他にもページのタイトル内容既に評価された他のコンテンツからリンクを張られているか等を加味して、最終的にどのページをどの順番で検索結果に表示するべきかを決めています。そのアルゴリズムは200項目以上に及ぶと言われ、それぞれのアルゴリズムの判断結果を総合したものが我々に見えている検索結果だという事になります。

アルゴリズムによって重要さに順番が付けられる

アルゴリズムによって重要さに順番が付けられる

このアルゴリズムの詳細は非公開であり、我々Web制作者にも断片的な情報しか入ってきません。たまに耳にするパンダ・アップデート、ペンギン・アップデートというのはこのうちのいちアルゴリズムのアップデートのことを指します。

ハイパーリンクのa要素のタグに入れられるものは、可能ならテキストが望ましいと言われています。検索エンジンは画像やFlash内のテキストを読むことはできない為(近年読めるようになってきてはいるらしいですが)、それらでは人間と検索エンジンでWebサイトでコンテンツから読み取る内容が食い違ってくる可能性があります。それに対し、テキストはほぼ確実に書いてあるそのままの内容を人間にも機械にも等しく伝えられるからです。

カテゴリーは有益かつ「合法的」なキーワードのリンクグループである

上記を踏まえて、今回の記事のメインはこれになります。実は、WebサイトにおいてSEO的に最も重要な立場にいるのはカテゴリートップページなのではないかと思います

まあ、そもそもカテゴリートップは普通のサイトなら全てのページからリンクされているわけなので当然と言えば当然なんですけど、特にブログなんかだとカテゴリー一覧なんて単なるアーカイブページの一つだとないがしろにされているんじゃないかなと思うのです。

カテゴリートップの重要性

ブログのようにページがたくさんあるサイトの場合、それぞれのページがどんなトピックについて書かれたものかをカテゴリーによって構造的に把握できれば便利ですよね。

そしてこのカテゴリーを表すメインナビゲーションは、トップのロゴと同じように全ページからそれぞれのカテゴリートップへリンクを張ることになります。その為、Webサイトにおいてカテゴリートップページは、そのWebサイト内ではカテゴリー名のキーワードにとって一番重要なページだという事になります。

これは必ずそうだというわけではなく、例えば特にブログの場合、ソーシャルでヒットする事によって多数の被リンクを受けることで個別の記事がカテゴリートップよりの多くのキーワードを含むリンクを受けることもあります。

また、検索エンジンのアルゴリズムはWebサイトのよくある構造を織り込んで作られているはずですから、構造上自動的に張られているナビゲーションリンクより文章での言及を重視している可能性はあります。

つまり、定番の仕組みとして多少軽くはあるものの、仕組みとして理屈の通る形で決まったキーワードのリンクを集めているカテゴリートップページは、そのキーワードにとってある程度重要視されるだろうという事です。

カテゴリートップページの性質上の問題

と考えれば、カテゴリーに属したページが追加されることで内容が変わっていくカテゴリートップページって実はもったいないんじゃないかと思うわけです。

更新して新しいページが追加されていった結果、カテゴリーページの2ページ目に追いやられていった過去のページはカテゴリートップの価値の恩恵を受けにくくなります。更にカテゴリーページの2ページ目はカテゴリートップから、3ページ目は2ページ目からしかリンクされていないので、この重要性はどんどん薄まっていきます。

カテゴリーの2ページ目以降のパワーは弱い

カテゴリーの2ページ目以降のパワーは弱い

また、リンクは長期間張られていることで評価が上がるものです。リンクが張りかえられるカテゴリーページの更新は、新規ページの重要性を増す役割はありますが、過去のページに対する重要な内部リンクを失うものでもあるというわけです。

論理的に最強だと思われるオススメサイト構成

以上のようなことを総合して、私がオススメしたいWebサイトのSEOに強くなるサイト構成は以下のようなものになります。

  1. カテゴリーに使うキーワードを厳選し、2~10個ほど採用する
  2. それぞれのカテゴリーに属するページを10ページ前後作成する
  3. コンテンツを更に増やす場合は子カテゴリーを増やす
  4. カテゴリー名は親子関係にあっても独立した意味を持たせる

カテゴリー名

まずキーワードを厳選しましょう。選び方は[ブログ]SEOに強い、Googleサービスで誰でも出来るコンテンツの作り方2つという記事を参考にしてください。

それぞれのカテゴリーにページを作る

一つのページから張るリンク(被リンクに対して発リンクと言います)は少ない方がいいので、10個程度に収めます(この10というのは適当な数字で、どのくらいが一番有用かは残念ながらわかりません。「発リンクは一つのページ全体で多くて100個前後」みたいな話もありますし、サイトの規模や構成でも変わってきます)。また、ページが増えても勝手にページングしないようにしておきます。ページングするような数になることが想定出来ているのであれば最初からカテゴリーを割っておくのです

最初にサイトを作成する段階で最終的な規模感がどのくらいになるかを、設計の段階で考えておきます。例えばここでは100ページ前後で完成とするつもりであれば10のカテゴリーを作るとします。

ページの増加に対応する

ブログの場合は更新を続けることで1000ページ位に増える可能性も高いと思います。その場合は単純に100カテゴリーとすれば良いわけですが、さすがに100個もカテゴリーがあっては利便性が損なわれますよね。

その為最初からカテゴリーに親子関係を作り、10の親カテゴリーの中の10の子カテゴリーという形にすることを想定しておきます。10×10×10で1000ページというわけです。10000ページ、100000ページなら孫、ひ孫です。

デザインとしてはドロップダウン(カテゴリーが個別に下に展開するメニュー)、またはメガメニュー(ナビゲーションメニューが丸ごと全て展開するメニュー)形式のナビゲーションにすればある程度便利に使えるはずです。

ページの増加の効果

もちろん前述の通り一つのページから張るリンクは少ない方がいいのですが、この考えだとリンクの数が増える分だけ発リンクのあるページも増えるのでチャラになると思います。

カテゴリーページからリンクを張るページを厳選するという手もありますが、ページ数が増えるならそれぞれのページがそれぞれのワードで検索に引っかかる方がページ数が多いことの恩恵を受けやすいので(こういうやり方をロングテールSEOといいます)、ページを量産する形のサイトであればこの方が向いています。

どうしても既に作ってしまったカテゴリーを分割する必要性があるのであれば、思い切って別サイトを作るというのもアリです。100ページのサイト10個と1000ページのサイト1個というのはそれぞれに利点と欠点がありますからね。

人気記事からオススメ記事へのリンク

さらにこれに加え、ソーシャル等で人気を呼び多数の共有、被リンクを獲得できたページは特別扱いするのが良いでしょう。そのページは既に特定のキーワードでの評価を受けているはずなので、そのページから当該キーワードでリンクを張られたページもまた、そのキーワードにおいて優良なページであると判断されるはずです。

既に評価された優良ページからリンクし他の優良ページを評価する

既に評価された優良ページからリンクし他の優良ページを評価する

前述の例で言えば、Photoshopのキーワードで上位に表示されるページが出来た場合は、そのページ内から注目させたいPhotoshopのページへとリンクを張ります。こうする事でそのページのPhotoshopキーワードにおける重要性は上がるでしょう。

この仕組みは当然内部リンクのみのものではないので、評価を受けたページからの外部リンクも、SEO的な評価につながっているはずです。例えば大ヒットしたNAVERまとめのページからリンクされている記事は、そのトラフィック(アクセスの流入元)としてだけではなく相乗効果的なSEO評価も受けることになるわけです。

クックパッドやnanapiの内部リンク構築

実際にこのカテゴリー分けについて、私の考えているような内部リンク構築に近いを仕組みになっている大手サイトとしてクックパッドやnanapi等が挙げられます。ちょっと見てみましょう。

クックパッドのカテゴリー

レシピ検索No.1/料理レシピ載せるなら クックパッド

http://cookpad.com/

クックパッドは2013年7月現在、登録レシピが150万を突破しているとのことで、膨大な数になっていますね。

クックパッドではまずカテゴリー的なものとして目的から探す食材・料理名からさがすといったカテゴリグループ内にそれぞれ男の料理夏に食べたい料理等といったカテゴリーが作られています。

クックパッドのコンテンツカテゴリー

クックパッドのコンテンツカテゴリー

更に夏に食べたい料理カテゴリーの中には火を使わない夏料理レンジで調理等の子、孫カテゴリーがあり、その中から目的の料理ページに辿り着けます。

各料理ページにはカテゴリーのグローバルナビゲーションこそないものの、パンくずリストがカテゴリートップへリンクを集める役割を果たしています。

パンくずリストがリンクを作り、各ワードの関連性を高める

パンくずリストがリンクを作り、各ワードの関連性を高める

この規模になると私が前項で述べたような単純な構成ではなくなっているのでそのままあてはまるわけではないですが、サイトを見ていればなぜこうなっているのかは理解できるのではないかなと思います。

nanapiのカテゴリー

nanapi [ナナピ] | みんなで作る暮らしのレシピ

http://nanapi.jp/

ナナピにはいったいいくつのページがあるのかちょっと分かりませんが、nanapiが人力でやっている細かすぎるが効果的なグロースハック #on_lab – NAVER まとめというまとめ内で出てきた内容では19000ものカテゴリーがあるとのことだったので、クックパッドと同等かそれ以上のレシピがあるのでしょう。ちなみにこのまとめには他にもかなり参考になる話が書いてあるので読んでおくといいと思います。

ナナピではまずトップページで恋愛旅行・お出かけといった大カテゴリーを配置し、そこでは特に注目されそうな子カテゴリーを表示しています。

トップで見せる子カテゴリーは人気度を重視していると思われる

トップで見せる子カテゴリーは人気度を重視していると思われる

カテゴリートップでは単純にページングもあるものの、タグのような形でさらに細分化されたコミュニケーションSNSFacebookというような階層が作られています。

タグのような子カテゴリー

タグのような子カテゴリー

当然パンくずリストもあります。下層カテゴリーには単語や短文のようなものが多いですが、これは恐らくアクセス解析の検索クエリ(実際にサイトに訪れた人が検索した検索語)やサイト内検索の検索語等から人気の高かった言葉を選んでいるのだろうと思われます。

孫カテゴリー名は検索クエリから選んでいるっぽい

孫カテゴリー名は検索クエリから選んでいるっぽい

検索クエリを活用したキーワードの選び方も前述の[ブログ]SEOに強い、Googleサービスで誰でも出来るコンテンツの作り方2つで知ることができます。

まとめ

というわけで、サイトの設計段階でキーワードや内部リンクの構築を意識しておくことでSEOに最適化したサイトを作ることができます。しかもこれはアルゴリズムに合わせるだけではなく利便性も伴っており、今後検索エンジンのアルゴリズムが進化したとしてもその変化に振り落とされにくい最適化であると考えています。

SEOというととかく検索エンジンの隙をついたようなブラックハットSEOが目立つように思いますが、このように便利さの仕組みを考えた上での設計を行う事で、一石二鳥の結果を得ることができるというわけです。

Googleの公式にそのSEO施策がブラックであるかどうかの判断基準として、「SEOという概念がなくてもそのような構成にするかどうかだ」という主旨の事を言っています。このやり方なら実際に閲覧者をその人の望むコンテンツに導くことが可能なはずです。

[SEO]検索エンジンの検索結果のあるべき姿とはどんなモノだろうかという記事でも述べたように、ユーザーの便利さと機械にとっての理解のしやすさ、これが同一のものになるのが検索エンジンのゴールであると思います。

実際、そうなっていくことによってその隙間に存在したブラックハットは着実になくなってきています。各検索エンジンにはこれからも頑張って欲しいですね!★