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ブログ記事に対する否定や反対意見の価値

この記事は約6分ぐらいで読めます

反対意見の存在は重要です
一生懸命に書いた記事でも、思わぬところで反対意見や批判にさらされることがありますよね。言われるうちが花なんて言葉もありますけど、まさに捉え方次第ですね。

記事の一部に対する批判

先日Gunosyやはてなブックマークで流れてきた記事をこれは面白いなーと思って読んでいたんですが、私自身その話題にそこまで詳しいわけでもなかったので、「なるほど、そういうふうに考えるのか」というように感心しながら読んでいました。

で、記事はブログ記事ではよくある○○なこと10選というような記事だったんですけど、ブックマークコメントでその記事の一つの項目について「これは有り得ない」だとか、「○○が入ってないのはおかしい」というような意見が複数書かれていたんですね。

他にも難癖みたいなブログ自体に対するイチャモンとかそういうのもありました。

まあこういうのはただの感想として書いているだけの人もいますし、批判コメントを書きたいだけの人もいるというのはわかった上で、これだけのことを自分の意見として書ける人同士がすれ違うのはもったいないなーと感じました。

ブログを書く人のモチベーション

ブログというのはそれぞれ皆さん色んなモチベーションを持って書いています。ブログをどう始めたらいいか分からない人へ。目的とテーマではブログを書くモチベーションを、書きたいから、ブランディング、学習、副収入という四つに大別しました。

単純に注目を浴びたいという場合もありますし、話題になってPVが増えて収入増えて嬉しい、みたいな場合もあるとは思います。

ただ特に技術ブログに関して言うなら、目的はどうあれそのブログのネタとして、それぞれのスキルで仕事をしている人が自分が普段収入を得ている仕事のノウハウを文章にして提供してくれているわけですよね。私はこれは本当にありがたいことだと思うんです。

もちろん、もしかしたらその人が偏った知識で書いている可能性もあります。その記事がソーシャルで一定の評価を得ることによって、現場を知らない人間に間違った印象や知識を与えてしまうかもしれません。それによって害を被る人もいるかもしれませんね。

そこで反対意見の出番です

反対意見の存在は重要です

反対意見の存在は重要です

自分の専門分野であればその話題を調べて、その情報が本当に正しいかを検証することは当然必要でしょうが、たくさんのブログで情報収集をしている場合は確かに検証している時間なんてないだろうとも思います。そういう用途でブログを読んでいる人に間違った情報や偏った情報が伝わるとまずい、ということはあると思います。

そんなとき、簡単にそれに対する否定や反対意見の存在を確認できるのがこのソーシャルブックマークコメントです。

これをチェックする事により「あ、ここはこのブログ執筆者の職場に限ったルールなんだな」とか「古い知識だったんだな」とか「これが全てであるように書いていたけどまだあるんだな」と気付くことができます。それだけでも結構有用ですよね!

で、もっと言うと、「ここは間違っている!」というような否定だけではなく「ここは間違いで、こうするのが正解」と反対意見まで書いてあればすっごく役に立つと思うし、記事とコメントを合わせて素晴らしい情報の塊が出来ると思うわけです。

もしかしたら批判コメントを寄せた人はただブックマークにコメントをつけただけ、あるいはそれを言いたかっただけなのかもしれませんけど、それだけだともったいないなーと感じるのです。

普遍的な情報とローカルな情報

情報には、どこに行っても通用するものと、その個人のワークフロー、職場、環境でのみ通用するものがあります。ある一つの職場で働いている人はそこのルールが業界全体のスタンダードなものかどうかは判断がつかない場合もありますし、人に言われてオレオレルールだったことに気付く場合もあります。

でも、どんな職場にだってそこだけのハウスルールが、または誰にだってオレオレルールがありますよね。特にWeb業界は独学のみでキャリアを築いている人だってたくさんいます。誰の提供する情報だって、それが実践的になればなるほど限定的になっていくし、詳細になればなるほど主観的になっていくのではないかと思います。

私はむしろ、誰しもに共通するはずの最大公約数的な情報よりも、能力のある個人の思考、それぞれの職場の尖ったワークフロー、偏った職域での高効率なテクニックの方が知りたかったりします

もちろんそういう記事に「全てのデザイナーが~」などといったタイトルをつける、言わば釣りタイトルのようなものも存在すると思いますし、それがその点をもって批判されるのは仕方ないかなーとは思います。ただそれも、大手メディアが言うならいざ知らず、個人ブログ程度なら「お前がそう思うんならそうなんだろうよ、お前の中ではな」とかそんな気持ちで見てもいいんじゃないかなと思ったりします。あんまりひどいと「その幻想を打ち砕く!」って言いたいときもあるでしょうけどw …ブログ業界もそのうち「※個人の感想です」ってつける必要が出てくるのかなーと思うとちょっとつらいっすねw

まとめ

専門家らしき人が自信を持って書いた文章によって、実情を知らない多くの人が一部間違った情報を鵜呑みにする危険性があります。それを防ぐのに否定コメントの存在は非常に役に立ちます。

しかし専門知識であるはずだと思って文章とその否定のみを読んだ人は「では何が正しいのか?」と結論を失い、どうすればいいのかわからなくなります。それだとその文の価値はゼロに近くなってしまいます。

「否定したいだけで実は自分もよく知らない」とかだったら仕方ないんですけど、どうせ人の見えるところに書くのならそれに対する「より正しいと思う知識」なり、「それが通用しない環境」を提示するなりすればいいと思うのです。ブコメで済めばそれで、済まなければ記事を書くでもいいと思います。

意見と反対意見があれば、そのどちらが正しいのかを読者に判断してもらう余地が生まれますよね。そこで読者が自分の場合にはどちらがあっているのか、掘り下げてもらうことが出来ればひじょーに有意義になるんじゃないかなーと思います!★