現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識 — Webサイト制作フローをアップデートする本
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MdN様より、現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール4が刊行されました。この本は、Web制作のコーディング作業にまつわる様々な知識を最新版のものにアップデートするための本です。
今回は書籍をMdN様より頂きましたので、レビューさせて頂きます。本のレビューが続いてしまいましたが…w
環境構築、基本から
本書で扱っているのは普段Web制作の仕事としてHTMLコーディングを中心に制作に携わる人たちが扱うであろう技術全般です。昨今ではコーディングといってもタスクランナー、Git、Node.jsなど、制作における周辺技術の利用も一般的になりつつあります。こうした技術の初期設定から、パッケージマネージャーやバージョン管理などを解説しており、これから今までのワークフローを改善する技術を身につけていきたいというニーズに応えてくれます。
また、HTML5の基本知識、Emmetなど、すでにコーディングにおいては既に基礎的とも言える技術についてもひととおりさらってあるので、一般的に使われている技術をもれなく拾うことができるでしょう。
学べるトピック
本書で扱っているトピックをざっと挙げると以下のような感じです。
- Node.jsやRuby、仮想環境やバージョン管理、検証などのための環境構築
- HTML5のカスタムデータ属性やマルチメディア対応、構造化データ
- SVG、Canvas、Webフォントなどの組み込み
- EmmetやSass、LESS、Stylus、タスクランナーなどのコーディング補助技術
- CSSの主にアニメーションやトランジション、セレクターの解説
- メディアクエリーを中心としたレスポンシブ周り
- CSS設計、スタイルガイドなどのCSS利用手法
- アクセシビリティーやパフォーマンスなど抑えておきたい前提知識
- テンプレートエンジン、静的ジェネレーター、CSSフレームワーク
現在話題に頻出するようなモダンな制作手法、その運用のしかたをカバーしている内容だと思います。このシリーズはトピックごとにそれぞれ2〜4ページ程度に分割して解説しているので、索引から気になるトピックをさくっと読むという使い方でも役立ちますね。
感じたこと
特に気に入ったのはCSSアニメーションや、トランジションの解説に図入りでしっかりとページを割いて解説しているところです。他にもカスタムデータ属性やJSON-LDなど、個人的に気になっている技術に触れてあったのが嬉しかったです。JSON-LDについてはもうちょっと実例とか説明が欲しかったですw
執筆メンバーは純粋なコーダーというより、デザイナーとフロントエンドエンジニアで固められていて、デザインからの要求、アクセシビリティー、パフォーマンスなど、コーディングに発生する様々なニーズや周辺事情もしっかり織り込んでいる印象です。
技術的な内容も多いですが、執筆者に同じデザイナーがいるということは、デザイナーの方にも取っ付きやすい印象を持たせてくれるんじゃないかなと思います。
おわりに
そしてもちろん(読者の方は知ってるんじゃないかなと思います)この本は、私がシリーズの1冊目にあたる現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルールを共著で書いているわけで、そういう意味でも楽しみにしていた本でした。話題的にも、あの本の続きみたいな印象があります。
執筆陣もこうめさん(@Bamboo_C)、ギンペイさん(@ginpei_jp)なかえさん(@ryo_dg)、小川さん(@barchin)と腕の確かなメンバーがそろっていて、めっちゃ読んでみたい!となったものですw
今回は出版社の株式会社エムディエヌコーポレーション様より本書をいただきました。この場をもってお礼申し上げます。
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