ここ数年でのGoogleの検索結果(SERPs)の大きな変化と地味な変化
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Google便利ですよね
Google先生にはいつもお世話になっています。最近はどんどん進化していて、検索結果だけでもかなりの情報が分かるようになっています。Googleのいいところはそういう便利さだけでなく、Doodleみたいなものや変な動き等、遊び心を仕込むのも忘れないところですね!
こういうのとか。
で、そういう目立った動きもありますし、SEO担当者からすると普通の人なら気にしない(気にならない)地味ーな変化もあります。ていうか、調べてみると結構前からそうだったとか、驚くこともあります。そういうのをちょっと挙げてみます。
GoogleのSERPsにおける目立つ変化
まずは目立つ変化の方に触れてみます。
サイトリンク
サイトリンクは、webサイトのトップページが検索結果に表示された場合、そのページのメインコンテンツと思われるリンク(ページ内リンク)を4~6つ程度表示するものです。今までもパンくずリストが表示されたりはしてましたけど、これはSERPs(検索結果ページ)の占有面積も大きく、クリックされやすそうですね。
サイトリンクの表示条件
グローバルナビやページの上の方にあるリンクを勝手に拾う様になっているらしく、サイト作成者から明示的にこれを指定する方法は今のところ知らないです。しかも結構ちょこちょこ変わってしまいます。
リッチスニペット
リッチスニペットは、SERPsに現れたwebページにアクセスする前に、そこで取り扱われているコンテンツの評判や質がある程度把握できるように作られたデータ群です。コンテンツとしては
- ソフトウェア、アプリケーション
- パンくずリスト
- レシピ
- イベント
- レビュー
- レビューの評価
- 人物
- 商品
- 音楽
- 動画
- 組織
等が詳細な情報を指定できます。
リッチスニペットの表示条件
これは各検索エンジン毎に採用しているフォーマットが違うのですが、とりあえずGoogleはmicrodata、microformats、RDFaといった全てのフォーマットに対応しています。以下はそのうちMicrodataについての記事です。
コーディングとSEOの概念が変わるかもしれない、Microdataについての概要|Web Design KOJIKA17
他にもGoogleでは現在データハイライターという、HTML自体を書き変えなくても実際のwebページに表示されているコンテンツをブラウザから指定する事で何を検索結果に表示させるか指定できる機能を公開しています。2013年(2012年の間違いです)12月に英語版で採用され、2013年1月時点でまだ日本語には対応していません。HTMLが書けるのなら指定はした方がいいですが、外部サービスを使用してサイトを作っている場合などに重宝しそうです。
データ ハイライターをウェブマスターツールでGoogleが公開、ページを見ながらイベント情報を構造化マークアップ可能に | 海外SEO情報ブログ
著作権者情報
著作権者情報は、そのwebページを作成した人物の情報を表示出来ます。顔写真などが表示されるので他の検索結果より印象が強くなりますし、信頼度が上がるかもしれません。
著作権者情報の表示条件
これを表示させるには、Google+のプロフィールとコンテンツを関連付ける必要があります。アカウント作らないといけないですねーw
画像、ニュース、動画等の検索結果の表示
Googleの方で関連があると判断された画像やニュースと言った分類のものを検索結果に表示させています。通常の検索結果の順位に関係なくそれ専用のエリアが作られます。これらはそれぞれ独立したタブをSERPsに持っており、そちらに遷移することもできます。
特殊な検索結果の表示条件
画像や動画はSERPsの3位と4位の間や8位と9位の間、等に自然に挿入されてきます。ニュースは大抵一番下に表示されています。動画や画像はともかくとして、これらの記事がニュースとして判断される基準がちょっとまだわからないです。この辺の情報知ってる人いたら教えて欲しいですw
スクリーンショット
SERPsにいながらにして、検索結果のページのスクリーンショットを見ることが出来ます。サイトスニペットの右横に出てくる矢印にマウスオーバーすると表示されます。
これには特に表示条件はなく、どのサイトでも表示されます。ちなみに、このスクリーンショットは通常の画像ファイルではなくDataURIで表示されています。
この辺については過去記事のでもちょっと触れてます。
[ライフハック]あなたのTwitterを美女や哲学者で埋め尽くす方法
有名なものの情報
検索したものが地名、有名な建造物、有名人であった場合、スクリーンショットが表示される右サイドバーにWikipedia等から抽出された情報が表示されます。自動取得しているらしく、間違いもありますw
また、レコメンドの様な機能もあり、有名人を検索していると他の有名人も見ることが出来ます。
有名なものの情報の表示条件
ここに情報が表示される条件もちょっと分かりませんね…とりあえずWikipediaにページがあることは必須の様ですが、あったからと言って表示されるわけではないです(検索数も関わってきそう)。固有名詞でなくても出てくるものは出てきます。ダイヤモンドは出てこなかったけど、水素は出てきたりとか…。企業は出てこないけど、公共の施設は出てくるようです。
GoogleのSERPsにおける目立たない変化
次に目立たない変化について。とはいえ私も「SERPsってこういうものでしょ?」という感覚があったので、気付いたときは結構驚きました。
検索結果ページの結果表示数は常に10個→サイトリンク表示時のみ7個になる
結構前に気付いてはいたんですけど、ちゃんと調べてみました。
どういう条件で減るのかが分からなかったんですが、これは前述のサイトリンクの表示時のみこのようになるようです。
元々SEOの世界では下手な順位より10位の方がクリック率が良かったりするなんてことも言われていて、実際に以下のデータでは9位と10位のクリック率が逆転しています。
Google検索結果 順位ごと1位~10位のクリック率データ3種 など10+2記事(海外&国内SEO情報) | Web担当者Forum
しかし8位から10位が表示されないパターンが出てくるとなるとちょっと事情は変わるかもしれません…とはいえ、これはTOPページが表示された場合のみの、全体で言えばそこまで多くない状況かもしれないですし、そもそもそんな細かいところのコントロールは出来ないので関係ないですねw
検索結果ページに表示される同ドメインのページは2つまで→3つ以上でも表示される
これは完全に思い込みをしていたのですが、以前は同ドメインのコンテンツがSERPsを占有する事を避けるべく、同ドメインのページが2つまでしか表示されないという制約があったはずです。それが現在は特にそう言う縛りはなさそうです。
よーく調べると、昔は2つまでだったのが(SERPsの独占を避ける為)、2010年中旬ごろに場合によっては3つ以上表示する、という方針になったようです。そして最近、今度はその措置のせいであまりにも独占状態がひどくなった為、また締め付けをきつくしたようです。
検索結果ページに同じドメインのページが複数表示されるのはどんなときなのか? | 海外SEO情報ブログ
同一ドメインが検索結果を占拠しないようにGoogleがアルゴリズムを変更 | 海外SEO情報ブログ
これも意識してない人からすれば静かなブームが来て静かに去っていった、みたいな感じでしょうね…w 特に気にする事はありませんw
Googleはこのように絶えずアルゴリズムを更新しています。これは究極のアルゴリズム等存在しないという事です。制作者としてはより良い評価を受けたいわけですけど、その適応の仕方によって検索結果に偏りが出過ぎることはユーザーの不便に繋がります。このせめぎ合いによって現在の状況が作られているわけですねー。
終わりに
以上です。他にも検索結果のアルゴリズム等のもっと注目される仕様や、Googleプレイス等の内容が反映される等、もっと重要でしかも活用性のある要素がたくさんありますね!
役に立つかはわからないですけど、へー、そういう機能もあるんだーと認識してもらえればなーと思いました★