[web制作]humans.txt ― webサイトに基本情報を設置しよう
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robots.txtとは
robots.txtは、検索エンジン向けの情報を記述したテキストファイルで、書式に従って書くことで検索エンジンのクローラーにクロールして欲しくないページを知らせたりします。というか、まあ基本的に出来ることはそれのみですね。例えば、
User-Agent: *
Disallow: /
こうrobots.txtに書くとルート以下全てのファイルへのクロールを禁止します。
決められた書式があって、それに沿った形で書かれていればクローラーはある程度いう事を聞きます。
humans.txtとは
robots.txtがロボットの為の説明であるなら、humans.txtは人間の為の説明です。人間がサイトについて受け取りたい情報としては誰が書いたのか、何を使って書かれたのか、というようなことでしょうか。
そしてこのhumans.txtを設置する事を推奨するサイトもあり、面白いなーと思った記憶があります。
設置するタイミングを逃していたんですけど、今回ちゃんと置いてみました★
WEBCRE8.jpのhumans.txt
WEBCRE8.jpのhumans.txtは、
# humans.txt on WEBCRE8.jp
## SITE
* Name : WEBCRE8.jp
* Pronounciation : ウェブクリエイトドットジェーピー
* URL : http://webcre8.jp/
* Facebook Page : https://www.facebook.com/WEBCRE8jp
* Markup : HTML5+CSS3
* Technology : WordPress, jQuery
* Contents : Web Contents, Web Design, Web Development
* Release Date : 2011/06/11
## PERSONAL
* Name : Yu Sakai
* Job : Web Director & Web Designer & Blogger
* Twitter : @webcre8
* Mail : mail@webcre8.jp
* Favorite : Photoshop, Web Service, HTML5!!!
とこんな感じです。これでWEBCRE8.jpの事がよくわかりますね!Markdown風に書いてますけど、定義リストはMarkdownに本来存在しないようなので、なんちゃって定義リストになってますね。
元々このhumans.txtというもののアイディアがすごく気に入っていていずれ設置しようと思ってたんですが、やっとって感じですね。最近またちょっと話題にはなってましたが…1、2年経ってもweb制作者の間ですらまだ流行ってる風も全くないのがアレですねw
humans.txtの書式
humans.txtを読む人は人間なので、人が読めるように説明が書いていればOKです。基本は英語みたいですが、robots.txtがクローラーの理解できる言語(書式)で書いているように、humans.txtも対象とする人がわかる言語を使うべきでしょう。
かつ書式も読めさえすればそれでいいんですけど、せっかくだから決められた書式にしようぜみたいなことを言っていたような気がします。実際には別に決まってないみたいですね。
humans.txtの例
実際に設置しているサイトを見てみましょう。
iGoogle
iGoogleのhumans.txtは単に説明が書いています。
そう言えばこれ、readme.txtみたいですね。ライセンス表記なんかもここに書いていいはず。
hail2u.net
hail2u.netは結構前からhumans.txtを置いてます。
定義リストを含むMarkdown記法風の表記を用いていますね。アスキーアートで遊ぶのもいいですね!
サイト運営者であるながしまさんの情報であるTEAMとサイトの情報からなるSITEの項目を設けています。
HTML5 Boilerplate
HTML5 Boilerplateはサイトにだけではなく配布しているテンプレートの中にもhumans.txtを置いています。
制作メンバーを挙げているTEAM、関係者を挙げるTHANKS、使われている技術を挙げるTECHNOLOGY COLOPHONといった情報で構成されています。
HTML5 boilerplateのhumans.txtはHumans TXTの中の人も「これいいね」って感じで言っていますけど、Humans.txtのサイトのhumans.txtをそれに合わせたりしてはいないわけだし、書式の統一に関してはそう熱心ではなさそうですねw
kojika17.com
Web Design KOJIKA17もhumans.txtを設置してます。うちもやっと設置するよー!w
サイト作成者の情報であるPERSONALとサイト情報であるSITEで構成されています。最終更新日時があるという事は何らかの方法で自動的に生成してるのかな。
humans.txtを確認する方法
humans.txtの設置場所はrobots.txtと同じなので、サイトのルートに置くことになっています。その為humans.txtを見たいときはドメインにhumans.txtをつけたものにアクセスしてみればいいわけですよね。
ただ、いかんせんまだ設置数も伸びていない為空振りになる事が多いでしょう。
で、このhumans.txtが設置してあるのかを確認できるFirefoxアドオンやGoogle Chromeの拡張機能があります。
こうした機能を使えば手軽にチェックできますね。
むしろブラウザーのデフォルト機能になって欲しいところ。
humans.txtを設置する必要はあるのか
humans.txtを設置する義務は特にありません。あるといいよね、程度のもので。
ただ私は以前[web制作]「このサイトについて」を設置しよう ― 情報の伝え方に出る「伝えること」に対する姿勢という記事を書いていますが、このようにサイトを訪れた人がサイトについて知りたいときにここを見ればわかる、というような共通認識を持てる場所があると便利だと思います。
日本語訳のページまで作ってくれてるんですし、応援したい活動だと思っています!