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[web制作]「このサイトについて」を設置しよう ― 情報の伝え方に出る「伝えること」に対する姿勢

この記事は約12分ぐらいで読めます

なぜか可愛らしい表現の見出し
多彩な表現、詳細なテキスト。しかしその前に、そのwebサイトは一体何故、誰が見るべきなんでしょうね。webサイトの制作、それに付随した個人的な考え方の話しです。

調べてサイトに訪れた人はサイトの趣旨を分かっている

来訪目的の明確なユーザ

来訪目的の明確なユーザ

webcre8はインターネットで色んなサイトを見ています。分からないことをググったりは当然のこと、何か生活のなかで話題に上ったことがあると、とりあえず家に帰ってそれのPCサイトを見てみたりします。

そう言う場合、サイトに来た人はそのサイトに何があるか、どんなことが得られるかを分かった上で訪れますよね。

例えばそこにどんなに突飛なグラフィックが展開されていようと、重厚なフラッシュが流れようと、その先にはちゃんと求めている情報があると思っているわけですから、とりあえずそのままサイトを見続けますよね。まあ途中で止めちゃう人もいます。

webサイトにたまたまやってきた人はそこが何のサイトかを知らない

サイトにたまたまやってきたユーザ

サイトにたまたまやってきたユーザ

ではたまたまやってきた人はどうでしょう。サイト名の添えられていないURLを踏んできた人。もしくはアクセスしたページの内容は分かっていても、そのページ以外にそこがどんなコンテンツを扱っているのか?そこが気になった人(サイト主にとっては喜ばしい事のはずです)は、多分トップページに行ってみて、他にどんなコンテンツがあるのか、説明を確認しようとするのではないのかなと思います。

ネットをよく見る人の心理

普段から色んなサイトを見慣れている人はサイトの名称や見た目では何のサイトであるかが分からなかった場合、以下のような要素からここが何のサイトであるかを判断します。

メニュー、見出しから推測する

  • Discographyがあればアーティストサイトぽい
  • 会社概要と求人情報があればコーポレートサイトぽい

という様に、サイトのコンテンツの主要なカテゴリ等を示すメニューや見出しからそこがどんなサイトか瞬時に判断出来たりしますよね。

デザインから推測する

  • ヘッドラインユニットが上部にあると2ちゃんねるまとめサイトやアンテナサイト等っぽい
  • ヘッダに顔写真があればその人のサイトだろう
  • 水色と鳥があしらってあるとTwitter関連のサービスぽい

全部が全部そうではないにしても、こんな感じでデザイン、様式から訪れたサイトがなんであるかを認識することがあります。それを狙って雰囲気を決めてあることもあるでしょう。通じるかどうかは当然利用者の層にもよると思いますが…。基本的に「らしさ」は安心してユーザに利用してもらうために必要な要素だと思います。風変わりなデザインによって目を引こうとする場合もありますけどね。

コンテンツから推測する

  • 「web」「iPad」「WordPress」とかそういう言葉の入ったタイトルが多ければweb系のブログぽい
  • 「○○に行ってきた」とか「遊んだ」とかが多ければ個人の日記系ブログぽい

ブログの場合、記事タイトルをざっと見れば分かる人は主に何について書いているのかを推測できますよね。

普段あまりネットを利用しない人の心理

が、当然それらはすべてwebを良く知る、または見ている人達同士の間にのみある共通認識に過ぎず、あまりwebをよく知らない人には通用しません

それどころか、例えば不動産業界、アパレル、はたまた同人誌業界、職人関係等、あまりそれについて詳しくない人にとっての各業界のサイト等は、仮にweb自体には詳しかったとしても専門用語だらけでちんぷんかんぷんだったりするわけです。

例えば前述の件で言えば、ネットをものすごく利用している人でも、音楽を全く利用しない人はDiscographyなんて言われてもピンと来ないかもしれませんよね。

ちなみに本記事は「コンテンツの表記の仕方」を問う記事ではないのでそれについては置いておきます(近い内容のものを書く予定です)。

映画のプロモーションサイトなら、大きな役者のイメージと世界観を表現する画像の中に「何月何日公開!」の文字が躍っているかも知れません。それにより普通は「ああ、これはこの映画のサイトだろう」と思うわけですが、明示されてなければそこが「チケット予約サイト」なのか、関連コンテンツを見せたい「あくまでプロモーションのみの特設サイト」なのか、「ファンサイト」なのか分からないのではないかと思います。

言外の認識に頼ってはいけないのではないか

前述のような、前提知識のない相手にセオリー的なものが通用しないのは勿論のこと、他にもデザインには「意外性」を利用した見せ方があります。

フェイクコンテンツ…「意外性」の持つ魅力

Kyoko Shimbun News(虚構新聞社)

http://kyoko-np.net/

ニュースの様なレイアウトと文体で新聞に見せかけた、虚構新聞というサイトがあります。内容は現実に起きている事件と筆者のイマジネーションとを絡めた全くのフィクションであり、時折その内容については物議を醸しています。ここではこのサイトが取り扱っている内容の是非は問いませんが、このように「何かに見せかけ、実のところ違ったもの」というのはその意外性から目を引きます。最近だと美少女ゲームのサイトのように見えるお菓子のサイト、みたいなものも見かけました(URLや名前を失念しました)。

「当然そうであろう」と人が思ってしまうような認識を裏切ることは、人の目を引くんですね。この見せ方自体はwebcre8は広告、コンテンツとしてすごく好きです。だまし絵、錯視、トリックアート等もそう言ったカテゴリに入るかと思います。

「表現」は「内容」だけでなく「伝え方」にも意味がある

わかりにくいサイトの見出し

わかりにくいサイトの見出し

これだけでもこのサイトが政治に関するサイトであると言う事は分かりますよね。ですがなんだか説明不足な感も否めません。政治に関する何が書いてあるのか、実際に政治全般についてのサイトなのか、またはあえていい加減な表記を選んだのか、ちょっと分かりませんよね。

なぜか可愛らしい表現の見出し

なぜか可愛らしい表現の見出し

…まず政治に関してこんな書き方をされても信用できる気はしませんよねw でも、あえて明るい書き方を選んでいるとすれば、もしかしたらサイト制作者なりに読者に親しみを持たせ、分かりやすく砕けた文体で軽い気持ちで読んでもらおうと考えているのかも知れません。または対象を低年齢層とし、若い閲覧者に関心を持たせようとしているのかも知れません。

内容としては普通のことであったとしても「芸能人○○の日記」「○○教授のサイトです」というサイト紹介があるだけで興味が出たり、信頼感のある文章に見えたりといったように、サイトに書かれてある補足情報によって読んでいる人になんらかのバイアスがかかったりもしますよね。嘘はもちろん良くありませんが、事実ならそれをはっきりと伝えることによって、何も書いていない場合に比べてよりユーザがコンテンツを楽しめるようになる場合も多いと思います

つまり「伝え方」それ自体に

  • 情報をはっきり簡潔に伝えてくる
  • かみ砕いて分かりやすく伝えてくる
  • ぼやかしてあやふやに伝えてくる
  • 漠然と大まかに伝えてくる
  • 事細かに完璧に伝えてくる
  • 自己の利益の為に事実を隠して伝えてくる
  • 面白がらせようとしてわざと嘘や紛らわしい説明を伝えてくる
  • 世界観を重視し説明を減らして伝えてくる
  • 可愛く女性向けの内容であるように伝えてくる
  • 難しい言葉を使い信用させるよう伝えてくる

といった提供者の性質、性格、スタンスが表れていると思いませんか?

もちろんこれは提供者の意図とは別に、実際に利用者にどのように受け取られるかもポイントです

子ども向けに手書き風のあったかいラフな表現を使ったとしても、それはそれでしっかり作りこまないと単に稚拙な印象を与えてしまうかも知れませんね。

また、ユーザを面白がらせるようにわざと真実を隠していたとしても、種明かしが遅れたり、読む側が最後まで気付かないのでは騙しているのと同じに受け取られてしまうかもしれません(それはそれでもよい、と考えていること自体もまたスタンスです)。

webサイト自体にも同じことが言えると思います。想定されるユーザに真摯に向き合い、メッセージのまっすぐ伝わる表現のサイトもありますし、それとは別に、あえて本来の趣旨とは離れた表現をすることで、元々興味を持ってはもらえないような人に訴求していく表現のサイトもあるわけです。

そしてそういった表現が存在することを考えると、逆にデザインやコンテンツの見せ方、内容のみでこのサイトが何のためにあるサイトなのかを悟らせるようにしてしまうのはちょっと危険な感じもしますよね。というより、そこで決めつけてしまわせないからこそ、「見た目で嘘をつく」表現も許されるんじゃないでしょうか。

それではwebサイトには何が必要なのか

単純な話、「このサイトについて」のリンクが分かりやすく置いてある、もしくはトップにでもサイトの概要がある事

それぞれサイトの簡単な概要や追加の説明を用意している

それぞれサイトの簡単な概要や追加の説明を用意している

自分のサイトを良い例に出すなんてアレなんですが…自身の考え方について書いてるので勘弁してくださいw それが間違っているなら、傷付くのもまたWEBCRE8.jpですのでw

そんなものがあってはサイトのデザインの世界観を損ねる、というのであれば文言はaboutでもなんでもいいでしょう。とにかくそこを見ればサイトが何のために存在するのか、または制作者が何をしたいが為に作ったのかが伝わる文言があればいいのだと思います。

そしてもしそのサイトが何の為に存在するのか、ユーザの何の役に立つのか、どちらも明確に書けないと言う場合…それも要は前述の「伝え方」の一つであると言えます。つまり、「ユーザに伝えたくない」「提供できるものは特にない」というスタンスですね(あまり喜ぶ人はいないでしょう)。

まとめ:建前でも本音でも本気でも嘘っぱちでも

もちろん建前と本音の使い分けはあるでしょう。「儲ける為に作りましたぜギュベベベ」って書けなんてことは言ってませんw それに…もしかしたらサイトの概要で嘘をついているサイトだってあるかもしれませんよね(メリットがあるのか知りませんがw)。なので概要に書いてある事が100%真実だよ!と信じているわけでもありません。ヘッダやバナーの売り文句だってコピーライタが考えたものかも知れませんし、そもそも誤植や伝達の間違いだってあり得ます。

ただこれは、理由や経緯はどうあれ、webサイトには「サイト主からのこのサイトがどういうサイトであるという表明」をはっきり明示させる必要が、全てのサイトにあるのではないのかなという話でした

余談ですが、この記事を書くことにしたのは、とてもデザインの美しい幾つかの活動のプロモーションサイトやキャンペーンサイトを訪れた時、webcre8自身最初何についてのサイトかがわからず、かつ探してみても「このサイトについて」の項目がないサイトに出会ったことが発端です。

…つまり元々言いたいこととしては「サイト作ったらこのサイトについてと概要(description)的なものは明示したほうがユーザにとって親切じゃないですかね?」ってだけの話だったんですけど、なんか書いてるうちに無駄に話題が大きくなってしまいましたw もし「じゃあそれを最初にそれをタイトルで書けや!」と感じた人は恐らくこの文で言っていることがすごくわかっているのだと思います。すみませんw