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[web制作]脳みそに素振りをさせる

この記事は約4分ぐらいで読めます

繰り返し行うことによって素振りのように脳に染みつく技術
制作業をしていて感じたりすることを。仕事でも趣味でも言えることだと思うんですけど、ことクリエイティブに携わる、これからやろうとしている人に。

ものを作ること、楽しいです

私は趣味でも仕事でも、ものを作ることに楽しさを感じています。ゲームだったり、絵だったり、ポスターだったり粘土細工だったり。仕事になっているのはweb制作だけですが、何かを発想してそれを思い通りの形にする、人のイメージを具現化して想像通りだと喜んでもらう、というのは他の何にも代え難い楽しさがあります。

そう思えることばかりだとは限らない

ですが、中には自身が生産性を感じられないものを作ることもありますよね。これをやったところで、この成果はどこで役に立つのか。

また、縁の下の力持ち的な働き方には形のある実績がつかなかったり、明確に「これのどこを作った」と誇りを持つことが出来ない場合もあります。

反復

AさんとBさんは同じ額の時給をもらい、同じような仕事をしています。同じ仕事量なら、その会社とAさんBさんの間にある対価の関係は同じです。

ですが、もしBさんが面倒でやりたくないと言いだした仕事をAさんがやることになってしまった場合、Aさんの対価に対する労働の効率は悪くなります。特にこれが単調で退屈な作業だと、徒労感は強くなってしまいます。

このとき短期的に、かつ労働と報酬とだけを考えるとそうなんですけど、制作者としては、実務で義務感を持って(ある程度の時間的な制約を負って)作業が出来るという機会を無駄にしているとも言えるんですよね。長期的に、かつ時間と習得できるスキルとで考えると、損するのはBさんです。

彼が楽をするのはしゃくかもしれませんが、彼と過ごす時間はいっとき、あなた自身はあなたのスキルや能力と一生付き合う訳ですから、どちらが重視すべきことか分かりますよねw

反復作業は、その作業のスピードがつけられます。延々と人物の切り抜きをやらされたり、レタッチをやり続けていても、それを真面目に取り組んでいれば、その出来は究極に近づき、スピードはその辺の制作者では追いつけないものになっていきます。

私は趣味でしかパソコンを触っていなかったとき、ショートカットを駆使したプロの作業の早さに感動を覚えました。意識的に速く動く様にしている人もいますが、スピードを身につけるのは、やはり反復なのです。

根性論でなく、1000本ノックのように反復することによる思考の慣れによって、プロフェッショナルなスピードが生み出されるのではないかなと思うわけです。

経験

何かを作る工程の一つ一つは説明するのが簡単です。例えば辞書の項目一つを理解するように、ツールの使い方を勉強するように、部品だけを作る作業というのは他に考えることがないので覚えるのも簡単です。

だけど、それを繋ぎ合わせる仕事は本では説明されません。世の中で全く同じシチュエーションや条件がそろう事はまずありませんし、それに当たる人のスキルや背景、モチベーションも違います。

仕事の場でものをいうのは、その判断をしたかどうかです。自分の意思でリスクを考えたりして、取捨選択した経験が大事なのです。これは仕事を「私はこれをやりました」と明確に示すことはできにくい経験ですが、それを繰り返した経験は、脳みそにとって素振りのように、その動きを頭に刷り込んでいくのです。

まとめ

繰り返し行うことによって素振りのように脳に染みつく技術

繰り返し行うことによって素振りのように脳に染みつく技術

私は今現在仕事でコーディングをすることは減りましたが、以前ひたすらやっている時期があって、それによって今があるんだなと考えています。残念ながらスピードはまだまだなんですが…。反復の作業をかったるいと感じてしまうこともありましたが、先進的な仕事は発想力として、陳腐な仕事はスピードとして、自分のスキルとして積み上がっていくんだなと今は思います。

タイトルでは素振りに例えましたが、空手の型のようなものも同じですよね。とっさにいつものクオリティーでものが作れるよう、もっと早く頭を回転させるようにと考えると、反復作業も悪くないですね!